ナフタレン、メチルナフタレン、アントラセン等の純物質から合成したメソフェーズピッチを互いに混合し、メソフェーズピッチの性状の変化、および紡糸ピッチのナノスケール組織の変化、さらに圧縮強度、弾性率、強度、熱、および電気伝導性の変化について調べた。その結晶メチルナフタレンにナフタレン系メソフェーズを混合することにより、Lcが低下するが紡糸性は良好で不融化反応性は高いことが明らかになった。また、生成繊維中のナノ組織(プリーツ,フィブリル)は微細化していることもわかった。一方、圧縮強度も向上し、ナノ組織の微細化と対応していることがわかった。
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