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1997 年度 実績報告書

高効率電子伝達を目指したビピリジン含有ハイブリッド化合物の新規合成と機能評価

研究課題

研究課題/領域番号 09650943
研究種目

基盤研究(C)

研究機関成蹊大学

研究代表者

加藤 明良  成蹊大学, 工学部, 教授 (00167339)

キーワードハイブリッド化合物 / 2,2'ビピリジン / フェノチアジン / メチルビオロゲン / L-リシン / ルテニウム錯体 / 酸化還元電位 / 発光寿命
研究概要

無尽蔵の太陽光を有効利用することは、21世紀へ向けての最重要課題の1つである。申請者はビピリジン・フェノチアジン・メチルビオロゲンと3官能基性アミノ酸のL-リシンを連結したハイブリッド化合物(超分子)とそのルテニウム錯体を新規に合成し、酸化還元電位や発光寿命等の各種測定を通して機能評価することを研究目的とした。
平成9年度は、ハイブリッド化合物合成に必要な側鎖に官能基をもつ新規なビピリジン類とフェノチアジン及びメチルビオロゲン誘導体を中心に合成した。1,p-置換ベンズアルデヒド類と2-アセチルピリジンの縮合により、置換ベンゼンとピリジンが結合したα,β-不飽和ケトン類を合成した。2,α,β-不飽和ケトン類とN-アルコキシカルボニルメチルピリジニウム塩との反応により、ピリジルピリドン類を合成した。3,ピリジルピリドン類を水素化ナトリウム存在下、ω-ハロアルキルフタルイミドで処理し、続いてアルカリ加水分解を行い、側鎖にアミノ基を持つ新規なビピリジン誘導体を合成した。本研究成果については、4月中にHeterocycles誌に投稿予定である。4,フェノチアジンのアクリロニトリルへのマイケル付加反応、それに続く加水分解により側鎖にカルボキシル基を持つフェノチアジン誘導体を合成した。5,モノメチル-4,4'-ビピリジニウム塩のアクリル酸へのマイケル付加により、側鎖にカルボキシル基をもつメチルビオロゲン誘導体を合成した。以上のように、平成9年度の研究は計画通り遂行することができた。平成10年度は、今回調製した誘導体を用いたハイブリッド化合物の合成とそのルテニウム錯体の機能評価を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 加藤明良: "側鎖にアミノ基をもつビピリジンを用いたハイブリッド化合物の新規合成と性質" 第34回有機合成化学協会関東支部シンポジウム講演要旨集. 146-147 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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