• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

ヒドラジン、カルボニル体およびTCNEからジアザナフタレン環の革新的合成法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09650944
研究種目

基盤研究(C)

研究機関近畿大学

研究代表者

松原 凱男  近畿大学, 理工学部, 教授 (80088450)

キーワードジアザナフタレン類 / ジアザナフタレン環生成反応 / 新規合成反応 / フェニルヒドラジン / カルボニル類 / TCNE / 3成分系反応
研究概要

本研究は、フェニルヒドラジン類、カルボニル類およびTCNE、3成分系による医薬、機能性材料の鍵中間体として重要なジアザナフタレン類の瞠目すべき革新的新規合成反応を発見した。本反応は電子移動で開始され、2個のメチル基の脱離と、TCNEのC-CNの環形成への組み込みを伴う全く先例のない新反応である。そこで、以下の様に研究を進めた結果、注目すべき成果を得た。
1)フェニルヒドラジン、カルボニル類およびTCNE、3成分系によるジアザナフタレン類の新規合成法の確立について、種々のフェニルヒドラジン、カルボニル類とTCNEの3成分系を用いて、反応メディア、溶媒、反応温度等の条件を変化され、ジアザナフタレン類の合成について種々検討を行った結果、新規合成法を確立させ、また、置換基、官能基による適用範囲を解明した。
2)この反応は、穏和な条件(室温付近の温度)で進行するにもかかわらず、両メチル基の脱離およびジアザナフタレン環形成に関与するC-C結合を起こす複雑な多段階の反応経路を示している。そこで、1)で得られた知見を基に種々検討を行い、新しい反応機構でこの反応が進行する事を明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 松原凱男、吉田善一: "A Novel Synthesis of 1,2-Diazanaphthalenes" Tetrahedron Lett.38. 8199-8202 (1997)

  • [文献書誌] 松原凱男: "Synthesis of Novel 2-Substituted-1,3,4-thiadiazoles" Chem.Pharm.Bull.46. 331-392 (1998)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi