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1997 年度 実績報告書

パラジウム錯体触媒の体系化と有機合成反応への展開

研究課題

研究課題/領域番号 09650962
研究種目

基盤研究(C)

研究機関鳥取大学

研究代表者

木地 實夫  鳥取大学, 工学部, 教授 (60026002)

研究分担者 辻 二郎  倉敷芸術科学大学, 産業科学技術部, 教授 (00016685)
岡野 多門  鳥取大学, 工学部, 助教授 (20112104)
キーワードパラジウム触媒 / カルボニル化 / Hedk反応 / ブタジエンの環化付加
研究概要

1 プロパルギル化合物のカルボニル化。
プロパルギル化合物は多様な反応性を示す。既に,2-ブテン-1,4-ジオールを原料に用いて,ビスメチレンコハク酸エステルの簡易合成法を確立した。プロパルギルアルコールをエタノール中,Pd(OAc)_2とヨウ素を用いて,70〜100℃の範囲でカルボニル化すると,イタコン酸エチルが得られる。しかし,この反応は圧力,温度,溶媒の種類によって主生成物が変わることがわかった。
2 ブタジエンと極性オレフィンの環化付加。
アクリロニトリル,アクリル酸エチルはブタジエンと反応して,Diels-Alder付加物を小量与えるのみであった。しかし,フェニルエチレデンマロノニトリルのような極性オレフィンとブタジエン2分子が反応して,ジビニル基をもつシクロヘキサン誘導体が得られることを明らかにした。この場合,少なくとも2種の立体異性体が生成する。
3 Heck反応によるモノマー,ポリマー合成。
2,5-位に長鎖アルキルや親水性の置換基をもつ1,4-ジブロモベンゼン誘導体,およびトリカルボニルクロムの配位した1,4-ジクロロベンゼンとエチレンとのHeck反応を検討した。エチレン圧,反応温度の影響を調べ,スチレン,ジビニルベンゼン,ポリパラフェニレンビニレン(PPV)の生成条件を明らかにした。
3 トランスメタル化反応。
ホウ素,ケイ素,スズなどの有機金属化合物を用いて,オレフィン,アセチレン化合物とのカップリング反応を検討している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] J.Kiji: "A Simple Synthetic Method to Bis(methylene)butanedioate" Synthesis. No.8. 869-870 (1997)

  • [文献書誌] J.Kiji: "Alternating Olefin-Carbon Monoxide Copolymers and Their Derivatives" J.Anal.Appl.Pyrolysis. 40-41. 331-345 (1997)

  • [文献書誌] 辻 二郎: "遷移金属が拓く有機合成" 化学同人, 270 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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