研究課題/領域番号 |
09650962
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
木地 實夫 鳥取大学, 工学部, 教授 (60026002)
|
研究分担者 |
辻 二郎 倉敷芸術科学大学, 産業科学技術部, 教授 (00016685)
岡野 多門 鳥取大学, 工学部, 助教授 (20112104)
|
キーワード | パラジウム触媒 / カルボニル化 / ビス-π-アリルパラジウム / クロスカップリング / オレフィン-CO共重合 |
研究概要 |
1 プロパルギルアルコールのカルボニル化によるイタコン酸エステルの合成 エタノール中、Pd(OAc)_2/2PPh_3とヨウ素を用いて、加圧下でカルボニル化すると、40℃でも反応がおこり、イタコン酸エステルが選択性よく得られる。100℃では、イタコン酸エステルが還元されることがわかった。 2 ビス-π-アリルパラジウムの反応 塩化アリルとアリルスズなどから生成するビス-π-アリルの一方のアリル基が求核的に他方は求電子的であることを、種々の求核剤や求電子剤との反応で確かめた。また、ブタジエンの二量化の中間に生成するビス-π-アリルパラジウムも、amphiphilicであることを明らかにした。 3 オレフィンと一酸化炭素の交互共重合 パラジウムを触媒に用いてエチレンおよびスチレン誘導体とCOの共重合を、種々の条件下で行い、生成物のキャラクタリゼーションを熱分解-GC/MS法で行なった。 4 アルキンとフェニルホウ酸のクロスカップリング反応 種々のプロパルギルアルコール誘導体や、単純アセチレン化合物とフェニルホウ酸のトランスメタル化を経由するクロスカップリング反応を検討した。t-BU_3pを配位子に用いると、1級アルコールの炭酸エステルの反応では、エステル基が脱離せず、三重結合にフェニル基と水素が付加したオレフィンが得られることを見いだした。
|