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1997 年度 実績報告書

ベンジゾシラシクロブテン類の遷移金属錯体反応

研究課題

研究課題/領域番号 09650967
研究種目

基盤研究(C)

研究機関倉敷芸術科学大学

研究代表者

石川 満夫  倉敷芸術科学大学, 産業科学技術学部, 教授 (20025985)

研究分担者 仲 章伸  倉敷芸術科学大学, 産業科学技術学部, 助手 (00289232)
キーワードベンゾジシラシクロブテン / 遷移金属錯体 / 触媒反応
研究概要

ケイ素-ケイ素結合を含む小員環化合物は大きな歪みのために高い反応性を示すことが知られており、これら化合物の合成ならびに反応に関しては数多くの論文が報告されている。我々は3,4ベンゾ-1,1,2,2-テトラエチル-1,2-ジシラシクロブト-3-エンが熱、光および遷移金属錯体触媒によって非常にユニークな化学的挙動を示すことを明らかにしてきた。本年度は、ケイ素上にイソプロビル基を導入した3,4-ベンゾ-1,1,2,2-テトラ(イソプロピル)-1,2-ジシラシクロブト-3-エン(1)を合成し、遷移金属錯体触媒存在下での反応を検討した。触媒量のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム存在した、化合物1とアセチレン、フェニルアセチレン、1-ヘキシン、ο-トリルアセチレンなどとの反応を行うと、5,6-ベンゾ-1,4-ジシラシクロヘキサ-2,5-ジエンが収率良く得られた。しかし、同様のパラジウム錯体触媒反応をメシチルアセチレン、トリメチルシリルアセチレン、ジメチルフェニルシリルアセチレンなどの嵩高い置換基をもつモノ置換アセチレン存在下で行ったところ、spC-H結合の活性化から生じる1-[アルキニル(イソプロピル)シリル]-2-(ジイソプロピルシリル)ベンゼンを収率良く与えた。また、化合物1とアセチレン類との(エチレン)ビス(トリフェニルホスフィン)白金触媒存在下での反応においては、2種類の生成物、5,6-ベンゾ-1,4-ジシラシクロヘキサ-2,5-ジエンおよびアセチレン水素の転位を伴う生成物がおのおの得られることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Akinobu Naka: "Platinum-catalyzed reactions of 3, 4-benzo-1, 1, 2, 2-tetra (isopropyl)-1, 2-disilacyclobut-3-ene with mono- and di-subsyituted alkynes" Journal of Organometallic Chemistry. 547. 149-156 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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