• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

電子線レジスト材料としてのネットワークポリシランの合成

研究課題

研究課題/領域番号 09650981
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪府立大学

研究代表者

入江 せつ子  大阪府立大学, 先端科学研究所, 講師 (90100180)

キーワード電子線レジスト / ポリシラン
研究概要

高分子主鎖がケイ素-ケイ素結合からなるポリシランは、炭素-炭素二重結合を持つポリエンと同じように近紫外領域に吸収をもち紫外光照射により容易に分解することから、UVフォトレジスト材料として期待されている。ポリシランの電子線レジスト材料としての可能性をさぐるため、すでに一次元のポリシランについて放射線分解過程の分光学的研究をすすめ、電子線レジスト材料としても有望であることを明らかにしてきた。本研究では二次元的にひろがった種々の側鎖基(アルキル基もしくはアリール基)をもつ溶媒可溶性のシリコンネットワークポリマーを合成し、電子線レジスト材料としての感受性について検討を行う。光分解の場合は、励起状態が架橋部にトラップされ光分解量子収率が減少する。イオンラジカルを経る放射線分解反応においては小員環ラジカルイオンの生成が予測され、一次元のポリシランとは異なった分解挙動が期待される。カラムによりネットワークのサイズの異なったポリマーを分取し、分子構造と分解収率、ネットワークサイズと分解収率の相関を測定し、電子線レジスト材料に適した分子構造、ネットワークサイズを明らかにする。さらに、ネットワーク構造と一次元構造の感受性の違いを検討する。平成9年度では側鎖にn-プロピル基、n-ブチル基、n-ヘキシル基を有するネットワークポリシランの合成を行った。これらのポリシランについて高速液クロ分取システムを用いて、ネットワークサイズの違いによる分離を試みた。平成10年度では得られたポリシランについて放射線感受性を明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Irie, M.Irie: "Absorption Spectra of Radical Ions of Low Molecular Weight Poly(methyl-n-propylsilane)s - Chain Length Dependence" Macromolecules. 30・25. 7906-7909 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi