研究課題/領域番号 |
09650985
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小関 健一 千葉大学, 工学部, 助教授 (70092054)
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研究分担者 |
石井 千明 千葉大学, 自然科学研究科, 助手 (30291305)
甘利 武司 千葉大学, 工学部, 教授 (90013185)
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キーワード | 光重合 / 微粒子分散系 / 凝集構造 / レオロジー / 電子顕微鏡観察 |
研究概要 |
レオロジー的手法により推定されていた微粒子分散系の凝集網目構造を、電子顕微鏡写真を用いて直接視覚的に確認することを目的とし、今年度は紫外線硬化技術を利用し、流動場における試料の分散状態を固定化させた。その硬化試料の電顕写真の画像解析から、内部構造とレオロジー特性とを対応させるための基礎データを得た。具体的には 1.測定システムの開発:現有のレオメータに購入した紫外線照射装置を取り付け、レオロジー的測定を行うと同時に、紫外線を照射することを可能とした。シリカ微粒子分散系にせん断を加えながら紫外線を照射し、各せん断速度における試料の薄膜を基板上に形成させた。せん断を加えた後、一定時間静置させた後に紫外線を照射し、構造回復の静置時間依存性に関する試料を得た。 2.レオロジー測定:シリカ微粒子を光硬化性の二官能アクリレートモノマーに分散系させた試料の定常流挙動、動的粘弾性などのレオロジー測定を行い、本研究の分散系がせん断により構造が破壊され、静置することによりその構造が回復することを確認した。 3.透過型電子顕微鏡観察:紫外線硬化させた薄膜を500オングストローム程度にスライスして、透過型電子顕微鏡観察を行い、光照射条件と硬化時間との関係、硬化皮膜の厚みとの関係など本実験に必要な基礎データを集めた。その結果、せん断によりシリカ微粒子は分散媒である光硬化性モノマー中に比較的均一に分散していること、せん断停止後の時間経過とともにシリカ微粒子が凝集していく過程を定性的に確認することができた。今後は、せん断速度依存性など定量的なデータを集めるとともに、凝集構造のモルフォロジー的解析を行い、レオロジー特性と凝集状態の関係について詳細に検討する予定である。
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