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1997 年度 実績報告書

ポリマクロモノマーの高密度長鎖多分岐構造に由来する凝集構造と流動特性

研究課題

研究課題/領域番号 09650997
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

塚原 安久  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (20135312)

キーワードマクロモノマー / ポリマクロモノマー / 分岐ポリマー / 高密度多分岐ポリスチレン / 分岐構造 / レオロジー特性 / 凝集構造
研究概要

末端構造がメタクリレート型のポリスチレンマクロモノマーをリビングアニオン重合法で大量合成し、これをラジカル単独重合して高密度多分岐ポリマーとしてのポリマクロモノマーを合成した。また、分岐密度を変える目的で、メタクリル酸メチルとのランダム共重合を行い、さらにスチレンとの交互共重合性について検討した。これらの試料のうち、枝分子量が数平均で2740、枝本数397本、全体の重量平均分子量1,372,000、Mw/Mn=1.61のポリマクロモノマーおよびMMAと等モルのランダム共重合体(見かけの分子量でMw=176,000、Mw/Mn=1.61)、および直鎖ポリスチレン(Mw=382,000、Mw/Mn=1.20)について、平行円板型レオメーターを用いて、温度140-220℃、周波数0.016-16.7Hzに変化させて粘弾性(レオロジー特性)の測定を行った。その結果、多分岐ポリマーのせん断貯蔵弾性率G'および損失弾性率G"は、直鎖ポリスチレンに比べ、同じ温度、周波数で低い値を示した。また、時間-温度の重ね合わせ後の基準温度でのマスター曲線から、多分岐ポリマーでは、単独重合体のみならずMMAとの等モル共重合体においても、直鎖状ポリスチレンとは異なり、ゴム状平坦領域を持たず、ガラス転移に続いて直ちに流動領域に入ることを見出した。これは、直鎖ポリマーに一般的に見られる分子鎖間の絡み合いの現象が、高密度多分岐ポリマーの導入によって著しく抑制されたためと結論された。現在さらに、分別試料について、分岐長、分岐密度との関係、ならびに凝集構造との関連について調べ、直鎖型ポリマーと比較し検討している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 塚原 安久: "ポリスチレンマクロモノマーの単独重合体の分子特性とバルク特性" 高分子論文集. 54・12. 843-854 (1997)

  • [文献書誌] 塚原 安久: "ポリスチレンマクロモノマー" 高分子. 46・10. 738-740 (1997)

  • [文献書誌] Hanafi Ismail: "Palm Oil Fatty Acid as an Activator in Carbon Black Filled NR Compounds" Polymer International. 44・12. 523-529 (1997)

  • [文献書誌] Kyoji Kaeriyama: "Preparation and Properties of Soluble polyphenylenes" Synthetic Metals. 84. 263-264 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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