平成11年度には主として次のことが明らかになった。 1.縦波中において横揺れを含む横運動と縦運動が連成する場合の連成運動方程式を用いて、縦波中の横運動、特に転覆に関係の深い横揺れと転覆現象をシミュレートするためのコンピュータ・プログラムを作成し、コンピュータ・グラフィック上でのシミュレートを試みたが、検討しなければならない問題はあるものの、可能である。 2.水槽実験時に録画した縦波中の横運動と縦運動の連成運動とコンピュータ・グラフィック上でシミュレートした縦波中の横運動と縦運動の連成運動を比較、検討したが、転覆現象をシミュレートすることは、甲板上への海水打ち込みやその挙動まで考慮しなければならず、解決しなければならない問題が残っている。
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