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1998 年度 実績報告書

ゴマの分子・細胞育種に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 09660003
研究機関富山大学

研究代表者

山田 恭司  富山大学, 理学部, 教授 (70200714)

研究分担者 若杉 達也  富山大学, 理学部, 助教授 (10212317)
キーワードゴマ / 油糧作物 / 分子育種 / 不飽和脂肪酸 / 脂肪酸不飽和化酵素 / トランスジェニック植物 / アグロバクテリウム / 遺伝子導入
研究概要

1. ゴマのω-6デサチュラーゼのうち、小胞体局在型酵素について完全長のcDNAクローンとゲノミックDNAクローンを単離し、それらの塩基配列を決定した。両者の構造を比較したところ、コード領域は383アミノ酸からなり、開始コドン直前の25bpの部位に1.6kbpのイントロンが挿入されていることが明らかになった。小胞体局在型ω-6デサチュラーゼ遺伝子の場合におけるこのようなイントロンの存在は、最近、ワタ属およびアーラビドプシスの場合にも共通して報告されている。ゴマのω-6デサチュラーゼ遺伝子のイントロンの配列を解析した結果、E-boxをはじめ、GCN4、AGCT、WSなどの種子特異的なシス配列モチーフが多数散在しているという予想外の事実が明らかになった。このイントロン内部の配列が、ゴマで観察されるω-6デサチュラーゼ遺伝子の高い発現レベルと関係しているか否かの検討は、今後の課題である。
2. ゴマのΔ9デサチュラーゼ(ステアロイル-ACPデサチュラーゼ)遺伝子の5′上流領域をアンカーPCRによってクローン化することができた。現在、その構造の解析中である。今後、このΔ9デサチュラーゼ遺伝子の上流制御領域をω-6の場合と比較検討しながら、高発現のしかけについて解析してゆく。
3. 野生ゴマS.schinzianumの無菌芽生えに対して、MATベクターpMAT21を有するA.tumefaciensを感染させた。その結果、感染が成立し、クラウン・ゴール由来のカルスから植物体が高頻度に再分化した。再分化した個体が本当に形質転換しているかを調べるために、今後、PCR分析とサザン分析によるGUS遺伝子の有無の確認を急ぐ。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 石川 準一: "ゴマの小胞体型および色素体型ω-6脂肪酸デサチュラーゼ遺伝子の構造と発現" 育種学雑誌. 48・別1. 60 (1998)

  • [文献書誌] 石川 準一: "ゴマ種子で特異的に発現する脂肪酸デサチュラーゼ遺伝子の5'上流領域の解析" 育種学雑誌. 48・別2. 58 (1998)

  • [文献書誌] 山田 恭司: "ゴマ-その科学と機能性-" 並木満夫 編, 丸善プラネット, 268 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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