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1997 年度 実績報告書

高等担子菌類におけるミトコンドリアDNA組換えの分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09660008
研究種目

基盤研究(C)

研究機関(財)日本きのこセンター

研究代表者

松本 晃幸  (財)日本きのこセンター, 菌蕈研究所, 研究員 (60132825)

キーワード担子菌類 / ヒラタケ / ミトコンドリアDNA / 分子間組換え
研究概要

1)ヒラタケの400(35)と286(1)mtDNAの分子間組換えによって生じた組換え体mtDNA(pc2型)内の制限酵素BamHI断片、REC-A(7.0kb)の生成に、組換え親mtDNA内のどの領域が関わっているかを明らかにするため、7.0kbのBamHI断片であるREC-Aをクローニングし、これをプローブとして両親mtDNAに対するサザンブロット分析を行った。その結果、REC-Aは400(35)mtDNAの4.2kbのBamHI断片および286(1)mtDNAの8.0kbのBamHI断片とのみハイブリダイズした。この結果は3種類のmtDNA全体の制限酵素切断点地図の比較により推定される組換え領域と一致するものであった。以上のことから、400(35)と286(1)mtDNA分子内において、REC-Aの生成に関わる領域はそれぞれ、4.2kbと8.0kbのBamHI断片の中に存在すると推察された。
2)REC-Aとハイブリダイズした両親mtDNAのBamHI断片をクローニングし、REC-Aを含め、それらの詳細な制限酵素切断点地図を作成・比較した。その結果、3断片が少なくとも3.7kb(BamHI-MspI間)にわたって共通の制限酵素サイトを有した。また、この共通領域外のREC-A、3.3kbは両親mtDNA双方の一部が混在すると考えられるよう切断点地図を示した。このことから、REC-Aは両親mtDNAの上記3.7kb外の領域を介した組換えによって生じるものと推察された。
3)2)で推定した領域における組換え様式を検討するため、400(35)mtDNAの約0.9kbのBamHI-EcoRV断片をクローニングし、その塩基配列を解析した(委託分析)。その結果、この領域には組換えに関与し易いと考えられているGC含量に富んだ配列が4カ所存在することを明らかにした。現在、286(1)mtDNAの約4.7kbのBamHI-EcoRV領域について解析を進めている。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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