• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

日本産野生ギク遺伝資源の評価と利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09660031
研究機関香川大学

研究代表者

深井 誠一  香川大学, 農学部, 助教授 (80228858)

キーワード野生ギク / 遺伝資源
研究概要

園芸的に重要な野生ギク(アシズリノジギク、ナカガワノギク、サッマノギク、リュウノウギク、キクタニギク、シマカンギク、イソギク、チョウセンノギク、コハマギク、オオシマノジギク)と栽培ギクの秋ギクタイプ‘スプリングソング'および夏秋ギクタイプ‘マミー'を用いて、正逆交雑を検討した。キクタニギクを除く総ての交配で種子が得られた。キクタニギクを花粉親としてスプリングソングに交配した場合に少数の種子が得られたが、子房親として場合には種子は得られなかった。次にここで得られた雑種第1代の実生個体について開花反応を調査した。冬季に播種し以後電照下2回ピンチの上挿し芽苗を7月1日に圃場へ定植すると、全体としてマミーの後代はスプリングソングの後代に比べて早期に開花し、夏秋ギクの持つ長い限界日長という性質は、容易に野生ギクとの後代に伝わった。また、わが国の夏期の高温時に短日処理すると開花遅延するアシズリノジギクと開花遅延の少ないシマカンギク、ナカガワノギクの後代を6月20日及び9月5日から10時間の短日を与えて比較したところ、いずれもマミーの後代の方が開花が早く、アシズリノジギクの後代では9月より短日処理でかなりの個体がロゼット化した。また西南暖地の栽培では開花が不安定なチョウセンノギク、コハマギクとマミーの後代を20℃ファイトトロンで栽培し、日長の最も長い6月に電照を打ち切ると両種の後代ともに多くの個体は発蕾にいたらなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Fukai,S.et al.: "Morphological changes in Shoot apex during floral initiation and development in chrysanthemum (Dendranthema grandiflorum (Ramat.) Kito)." Technical Bulletin of Faculty of Agriculture,Kagawa University. 49. 171-178 (1997)

  • [文献書誌] Zhang,W.et al.: "Morphology of capitulum initiation and floret development of Dendramthema species native to Japan." Journal of the Japanese Society for Haticultural Science. 67. 347-351 (1998)

  • [文献書誌] Fukai,S.et al.: "Some Dendranthema species native to Japan." Acta Horticulturae. 454. 85-90 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi