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1997 年度 実績報告書

イチゴのマロニル化アントシアニンの分化と遺伝様式の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09660032
研究種目

基盤研究(C)

研究機関香川大学

研究代表者

吉田 裕一  香川大学, 農学部, 助教授 (00141474)

キーワードイチゴ / アントシアニン
研究概要

‘女峰'果実中の全アントシアニン濃度は果実の成熟に伴って増加したが,色相は41日目以降変化が見られなかった。着色の進行に伴っていずれの色素も濃度が上昇したが,全アントシアニン中のPelargonidin3-O-(6-O-malonyl-β -D-glucoside)(Pgd-M-G)の比率は着色始めから約20%であったことから,果実の着色程度はPgd-M-Gの有無には影響しないと考えられた.
12品種(久留米103号、幸玉、ダナ-、てるのか、栃木15号、奈良7号、女峰、媛育、福羽、芳玉、宝交早生、麗紅)の果実からはPgd-M-Gが検出され、それ以外の11品種(愛ベリ-、うずしお、さちのか、とよのか、はるのか、ひみこ、Fairfax、紅鶴、盛岡16号、八千代、レッドパール)からは検出されなかった。全アントシアニン中のPgd-Gの比率は、Pgd-M-Gを生成する品種よりしない品種の方が高かった。また、未同定色素がPgd-M-Gを生成する品種に多かった。果実のアントシアニン濃度は品種間で大きな差が認められ、Pgd-M-Gを生成する品種としない品種を比較すると生成する品種の方がやや高かったが、有意な差は認められなかった。明度、色相、彩度もPgd-M-Gを生成する品種としない品種の間には、差が見られなかった。
以上の結果から果実中の Pgd-M-Gの有無は、イチゴの果色発現には影響しないと考えられた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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