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1998 年度 実績報告書

イチゴのマロニル化アントシアニンの分布と遺伝様式の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09660032
研究機関岡山大学

研究代表者

吉田 裕一  岡山大学, 農学部, 助教授 (00141474)

キーワードイチゴ / アントシアニン / 遺伝
研究概要

今年度新たに調査した14品種のうち,12品種(America,章姫,堀田ワンダー,Deutch Evem, Marsha11, Darselect, Gorella, General Chanzy,Elsanta,久能早生,久留米34号,Tahoe)からはPelargonidin3-O-(6-O-ma1onyl-β-D-glucoside)(Pgd-M-G)が検出され,2品種(Lassen,八雲)からは検出されなかった。ただし,野菜茶試より新たに導入した‘媛育'からは検出されず,以前に供試した‘媛育'は誤った品種であった可能性が高い。
Pgd-M-Gを生成する‘女峰'の自殖実生109個体中24個体からはPgd-M-Gが検出されず,残り85個体からは検出され,Pgd-M-Gを生成しない‘愛ベリー'および‘とよのか'の自殖実生からはPgd-M-Gが全く検出されなかった。また‘女峰'‘とよのか'の交雑実生の約半数からPgd-M-Gが検出されたことから,イチゴ果実のPgd-M-G生成能は1遺伝子支配の優性形質であると考えられる。
昨年度の結果とあわせると日本で育成された26品種のうち11品種からPgd-M-Gが検出されたのに対して,海外で育成された品種では11品種中9品種から検出されたことから,海外で育成された品種の中には,日本で育成された品種よりPgd-M-G生成能を有するものが多いと考えられる。また,系統樹から,日本で育成されたPgd-M-G生成能を有する品種のほとんどの遺伝子型がへテロであり,優性ホモの遺伝子型の品種は現在のところ確認されなかったことから,優性ホモの遺伝子型が何らかの劣悪形質と関連している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 吉田 裕一 ほか: "イチゴの果色と Pelargonidin 3-malonyl-glucoside 生成能の品種間差異" 園芸学会雑誌. 66・別2. 456-457 (1997)

  • [文献書誌] Yoshida,Y.et al.: "Inheritence of Pelargonidin malonylglucoside Synthesis in Strawberry" Acta Horticulturae. (in press).

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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