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1999 年度 研究成果報告書概要

難純化ウイルスに対する複製型二本鎖RNAからの遺伝子のクローニングと抗血清の作製

研究課題

研究課題/領域番号 09660042
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 植物保護
研究機関宇都宮大学

研究代表者

夏秋 知英  宇都宮大学, 農学部, 教授 (10134264)

研究期間 (年度) 1997 – 1999
キーワード植物ウイルス / 二本鎖RNA / クローニング / 遺伝子解析
研究概要

本研究では、難純化一本鎖RNAウイルス感染植物体から抽出されるウイルス由来の複製型二本鎖RNAから遺伝子のクローニングを行い、病原ウイルスの遺伝子に対応するcDNAを得ることを第一の目的とした。研究材料としてイチゴマイルドイエローエッジウイルス(SMYEV)、カンキツトリステザウイルス(CTV)、キュウリ黄化ウイルス(CYV)を取り上げ、クローニングと塩基配列の決定を行った。いずれのウイルスでも、感染葉からCF-11セルロースカラムを用いてウイルス由来と考えられる二本鎖RNAが得られ、cDNA合成とクローニングを行い、得られたクローンについては塩基配列を順次決定した。その結果、イチゴでは、PCR法でウイルスの検出を可能とした。さらに、大腸菌で融合タンパク質としてSMYEVの外被タンパク質を発現させ、ウイルスを検出するための抗血清を作製した。さらにこの抗血清を用いて,ウエスタンブロット法でSMYEVを簡便に検出できることを明らかにした。CTVでは少量のサンプルから抽出した複製型二本鎖RNAから強毒株と弱毒株の全塩基配列を決定した。CTVの全塩基配列決定は本研究が世界で4番目の快挙である。CYVでも,得られた二本鎖RNAからcDNAクローンが得られ、その塩基配列を決定し、PCR法で検出を可能とした。さらに、得られた塩基配列から、CYVが外国ですでに記載のあるbeet pseudo-yellows virusと同じであることを明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 栃木慶子: "Strawberry mild yellow edge potexvirus 抗血清の作製と検出"日本植物病理学会報. 65(3). 380 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Gede Suastika: "Molecular Characterization of Japanese isolate of citrus tristeza virus that causes yellowing in satsuma mandarin seedling"Journal of General Plant Pathology. 66(in press). (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tochigi, K., Natsuaki, T., et al.: "Serological detection of strawberry mild yellow edge potexvirus."Ann. Phytopath. Soc. Jpn.. 65(3). 380 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Suasutika, G., Natsuaki, T., et al.: "Molecular characterization of Japanese citrus tristeza virus that causes yellowing in satuma mandarin seedling."J. Gen. Plant Pathol.. 66:(in press). (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2001-10-23  

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