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1997 年度 実績報告書

緑膿菌の病原性因子発現を制御するホモセリンラクトンとアンタゴニストに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09660106
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東亜大学

研究代表者

森原 和之  東亜大学, 工学部, 教授 (80230142)

研究分担者 中野 昭夫  東亜大学, 工学部, 教授 (90091355)
キーワード緑膿菌 / アルカリプロテアーゼ / ホモセリンラクトン / アンタゴニスト / β-ガラクトシダーゼ / 発現プラスミド
研究概要

1)ホモセリンラクトン定量系
ホモセリンラクトンを定量するために以下の大腸菌を作製した。まず、ホモセリンラクトンの細胞内受容体遺伝子であるlasRを、pACYC184プラスミドに組み込み、大腸菌内での発現プラスミドを作製した。このプラスミドはクロラムフェニコールの耐性遺伝子を含んでいる。さらに、アンピシリン耐性遺伝子を持つpUC系のプラスミドpCR2.1に緑膿菌アルカリプロテアーゼ遺伝子のプロモーター領域をクローン化し、その下流にlacZ遺伝子を挿入し、融合型β-ガラクトシダーゼタンパク質発現系を作った。これら2つのプラスミドを大腸菌DH5aに導入した。この大腸菌は、ホモセリンラクトン分子が培地中に存在すると、菌体内にその分子が浸透し、菌体内LasRタンパク質と結合する。この活性型LasRはアルカリプロテアーゼ遺伝子のプロモーター領域を活性化することにより、大腸菌は菌体内にβ-ガラクトシダーゼタンパク質を産生することが期待される。この大腸菌抽出液のβ-ガラクトシダーゼ活性を測定することにより、ホモセリンラクトンを定量できる。
2)ホモセリンラクトン誘導体の合成
上記の系を用いてホモセリンラクトンのアゴニスト或いはアンタゴニストを検索する為に、次の化合物を合成した。N-デカノイル-DL-ホモセリンラクトン、N-デカノイル-DL-ホモシステインチオラクトン、N-ドデカノイルシクロヘキシルアミン、N-(5-ケトヘキサノイル)-DL-ホモセリンラクトン、L-プロリルテトラデシルアミン、N-(2-ケトブタノイル)-DL-ホモセリンラクトン。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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