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1999 年度 実績報告書

低酸素条件下における高等動物の栄養代謝とその制御

研究課題

研究課題/領域番号 09660143
研究機関大阪府立大学

研究代表者

中野 長久  大阪府立大学, 農学部, 教授 (20081581)

キーワード低酸素 / ビタミンB_<12> / ビタミンB_<12>欠乏ラット / スレオニンデヒドラターゼ活性 / 赤血球分化 / 巨赤芽球細胞
研究概要

被験体としてラットを用い、10%、13%酸素大気下で飼育しつつ、栄養素を変化させて飼育し、体重変化、血液性状、肝機能変化、消化吸収について検討し、21%通常大気下と比較する。そのことにより、低酸素による生体機能の恒常性を把握すると共に、低酸素下で生活するための最適栄養条件の確立を行う。
一方、ビタミンB_<12>は血球分化因子として知られている。低酸素条件下では赤血球が急激に増加する。このことから直接最も低酸素で必要とされる栄養素はビタミンB_<12>であると考えられる。そこでビタミンB_<12>欠乏ラットを作成して、8週齢のラットを低酸素曝露させて3、5、8週目の体重変化、メチルマロン酸分泌、血液生化学的変化、形態学的変化、肝機能(特にスレオニンデヒドラターゼ活性)、消化吸収(ビタミンB_<12>の取り込み能)について検討することを目的とした。
その結果、体重変化は、人工空気(21%O_2)でのビタミンB_<12>欠乏ラットと、低酸素ビタミンB_<12>欠乏ラットの間に大きな差は認められなかったが、特にこの両者間で低酸素下で赤血球分化により著しい抑制がかかっていることが判明した。この現象はもちろんビタミンB_<12>の添加により10日〜2週間で解消され、この事実を元に、ヒトの巨赤芽球細胞のモデルとして、赤血球分化にどう関わるかを今後明らかにする。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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