研究分担者 |
高橋 東生 東京農業大学短期大学部, 栄養学科, 助手 (30289920)
飯樋 洋二 東京農業大学短期大学部, 栄養学科, 助教授 (20078215)
赤羽 正之 東京農業大学短期大学部, 栄養学科, 教授 (50078135)
岩崎 昌江 東京農業大学, 農学部, 助手 (70266881)
岩間 昌彦 東京農業大学, 農学部, 講師 (10168594)
|
研究概要 |
<目的> がんや各種生活習慣病による死亡率の比較的高い秋田県と逆に低い沖縄県の食事内容とそれらの疾病との関係を動物実験で明らかにする。 <方法> 1.両県における冬季の代表的な標準献立を各々10家族分を無作為に抽出し、それを基に現地で食事を調理・作成し、低温下で研究室に移送した。 2.可食部を選別し、それを凍結乾燥して動物飼育用に粉末化した。 3.両県の食事を摂取させる2群と対照飼料を与える群の合計3群(各群10匹)のラットを購入し、一定期間の飼育実験を開始すべく準備中である。 <研究実績> 秋田県と沖縄県の冬季の代表的な標準献立として選んだ10家族分から両県人の1人1日当りの栄養摂取量を比較すると、25項目(摂取重量,エネルギー,水分,タンパク質,脂質,炭水化物,糖質,繊維,灰分,カルシウム,リン,鉄,ナトリウム,カリウム,レチノール,カロテン,ビタミンA,ビタミンB_1,ビタミンB_2ナイアシン,ビタミンC,ビタミンD,ビタミンE,食塩,コレステロール)中、僅かに繊維(秋田県4.3±0.7g,沖縄県5.5±2.1g)と灰分(19.5±2.4g,沖縄県26.3±6.8g)の2項目で沖縄県が秋田県より有意な高値を示した以外は、いずれもばらつきが大きく両県間の有意差は認められなかった。
|