研究課題/領域番号 |
09660145
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
菅家 祐輔 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (20109565)
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研究分担者 |
赤羽根 正之 東京農業大学, 短期学部・栄養学科, 名誉教授 (50078135)
岩間 昌江 東京農業大学, 応用生物科学部, 助手 (70266881)
岩間 昌彦 東京農業大学, 応用生物科学部, 講師 (10168594)
瀬山 義幸 星薬科大学, 臨床化学教室, 教授 (90061283)
飯樋 洋二 東京農業大学, 短期学部・栄養学科, 助教授 (20078215)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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キーワード | 疾病構造 / 地域住民 / 食事評価 / 動物実験 / 肝薬物代謝酵素 / 大動脈結合組織 / 四塩化炭素 |
研究概要 |
悪性新生物等の生活習慣の発症と食生活との関連を明らかにするために、疾病構造の著しく異なる秋田県と沖縄県で実際に食されたいるる食事を被験動物のラットに直接与え、主として血液酵素と肝薬物代謝酵素及び大動脈結合組織構成成分に及ぼす影響を比較検討した。 両県における冬季の代表的な標準献立各々10家族分を無作為に抽出し、それを基に現地で食事を調整・作成し、低温下で研究室に移送した。可食部を選別し、粥状化後、凍結乾燥して動物飼育用に粉末化した。このようにして調整された秋田、沖縄、両県の食事を、対照とした動物飼育専用飼料と共に、それぞれ1群10匹づつのラットに8週間に亘り自由摂取させた。 この間、いずれの被験動物も概ね順調に成育したが、最終体重において沖縄群は秋田群よりも有意な高値を示した。 屠殺時に得られた血液を8項目について測定した結果、秋田群に比し沖縄群のクレアチンリン酸キナーゼと総コレステロールが高値、アルカリホスファターゼが低値を示した以外は両県群間に有意差は認められなかった。摘出した肝臓組織について薬物代謝酵素の第1相反応酵素であるシトクロムP-450総量、第2相反応酵素のUDP-グルクロン酸転移酵素、硫酸転移酵素及びグルタチオン-S転移酵素の各酵素活性を測定した結果、いずれの項目にも両県群間に有意差を認めるに至らなかった。また、大動脈組織中のDNA含量、タンパク、コレステロールの各含量、それにコラーゲンとエラスチンの指標としてそれぞれヒドロキシプロリンとイソデスモシン量を測定したが、いずれの項目にも両県群間に有意差を認めるに至らなかった。 上記は実験とは別に、最後の7,8週の2週間に亘り各郡の半分にオリーブ油に溶解した50%四塩化炭素溶液を投与し、同様に血液と肝臓について分析した結果も、いずれの項目においても両県群間に有意差は認められなかった。
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