研究課題/領域番号 |
09660155
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
小池 孝良 東京農工大学, 農学部, 助教授 (10270919)
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研究分担者 |
戸田 浩人 東京農工大学, 農学部, 助手 (00237091)
相場 芳憲 東京農工大学, 連合農学研究科, 教授 (00014944)
生原 喜久雄 東京農工大学, 農学部, 教授 (00014960)
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キーワード | 高CO_2 / 気孔形態 / 浸潤法 / 光合成反応 / 樹木 |
研究概要 |
林床の高二酸化炭素条件に適応した葉の形態と光合成能力は、気孔の形態と密度、葉の構造そのものに大きく反映される傾向が簡易浸潤法によって明らかになった。さらに、気孔の形態は樹種の持つもともとの生育特性を反映するような傾向がみられた。すなわち、乾燥条件に遭っても光合成能力の低下しないような樹種では、気孔が葉のくぼんだ位置に存在し、毛状の突起物や蓋状の突起物に覆われていることが解った。このような樹種は常緑広葉樹に多く認められた。また、大気中の二酸化炭素濃度上昇にともなう温暖化環境下での樹木の炭素固定量が期待されているが、光合成機能タイプからみた成長反応からは、いわゆる発達した森林の構成機種であるイタヤカエデなどは土壌条件の善し悪しにかかわらず反応性に乏しいことが明らかになった。
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