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1997 年度 実績報告書

木材及び木材利用に対する感覚・意識の形成過程についての調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 09660175
研究種目

基盤研究(C)

研究機関群馬大学

研究代表者

加藤 幸一  群馬大学, 教育学部, 教授 (80126846)

キーワード木材の感覚的評価 / 木材の感能的評価 / SD法 / 因子分析 / スギ / 塗装 / 年令別調査 / 木材の特徴
研究概要

本研究で用いる、木材、木質材料に対する感覚的評価の調査方法を確立するために、大学生に対して次の3種類の予備調査をおこなった。
調査1:透明塗装、無塗装のスギ板材、塗装、無塗装のシオジ板材のいずれかを見せながら、30項目の感覚的な評価項目について回答させた。調査2:上記木材を含めた10種の木材等から、「快い木材」のような23項目について択一回答させた。調査3:木材に対する感覚、意識に関した16の項目から複数選択回答させた後、スギ無塗装板材等を見せながら、SD法による25項目の感覚的評価項目について回答させた。
これらの結果から、他の年齢層の調査には調査3を主体にした方法を用いることにした。今年度は中学生を対象に調査をおこない、次のような結果が得られた。
(1)木材に対する意識は、大学生と中学生とでやや異なるが、全体的には、「暖かみを感じる」、「自然になじむ」、「火に弱い」、「親しみやすい」、「健康的」といった感覚・意識が認められた。
(2)大学生と中学生の感覚的評価の回答結果を因子分析したところ、「因子1:美しさ・上品さなどの評価因子」、「因子2:古典的・和風的などの評価因子」、「因子3:素朴・地味などの評価因子」が抽出された。因子1に対する感覚は大学生よりも中学生の方が強く、因子2及び因子3では大学生の方が強い傾向が現れた。美しさ・上品さに対する感覚は男性よりも女性で強い傾向がある。
(3)予備調査から、塗装した材を見た群は無塗装の材を見た群に比べて、自然・素朴さの評価項目に低い得点を与え、装飾性・刺激評価項目では逆の傾向が見られ、感覚的評価には塗装の有無の影響が大きいことが認められた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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