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1997 年度 実績報告書

穀物の輸入-在庫調整と先物市場の効率性に関する計量経済学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09660231
研究種目

基盤研究(C)

研究機関帯広畜産大学

研究代表者

伊藤 繁  帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (00003145)

研究分担者 中谷 朋昭  帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (60280864)
金山 紀久  帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (00214445)
キーワード商品先物市場 / 効率性分析 / 季節効果
研究概要

わが国商品先物市場における価格変動の態様について,農産物・非農産物それぞれ2品目を取り上げ,11年間の日別データ,約70000個を利用して先物価格のボラティリティを推計し,年次効果と月次効果の二つの側面から季節変動パターンの分析を行った。
分散分析の結果,年次効果はすべての商品に関して広く検出されたが,農産物の場合,ボラティリティは,原系列では深刻な不作の年,基準化系列では過剰から不足への転換点となる年に増加することが見出された.これは,期近物と期先物では供給に関する情報に対しての反応度が異なることが原因と考えられる.
一方,月次効果は,ボラティリティが作付け開始から収穫までの間に上昇する季節変動パターンとして現れ,この変動パターンは農作物先物の期先限月について顕著に見られるものであった.これらの結果は,米国の商品先物市場を対象とした既存研究と整合的である.
年次効果および月次効果の分析を通じて,農産物先物市場にはボラティリティ変動に季節性があると見なしてもよいという統計的な裏付けを得た.特に月次効果の分析から,ボラティリティには月次を単位とする1年間の季節変動パターンの存在が浮かび上がった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中谷朋昭: "商品先物価格変化の季節変動パターン" 1997年度日本農業経済学会論文集(農業経済研究別冊). 220-222 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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