1.混和材(結合材)としての可能性のある材料に関する研究 (1)籾殻灰を混入したコンクリートの特性に関する研究 籾殻灰をセメントの一部と置き換えて混入したフレッシュコンクリートと硬化コンクリートの種々の性質について、実験的に検討をした結果をまとめた。主な成果として、コンクリートに籾殻灰を混入してもほとんど問題はなく、むしろ、ブリーディング、長期材齢の圧縮強度および凍結融解に対する耐久性などでは無混入のコンクリートよりよい性質のあることを明らかにした。 (2)生コンスラッジの混和材としての有効利用に関する研究 生コンプラントで発生するスラッジケーキを乾燥微粉砕した場合、それがコンクリート中の結合材の一部として利用できるどうかを明らかにする目的で、次のような実験を実施中または終了した。(1)乾燥スラッジを混入したモルタルの活性度についての実験(2)乾燥スラッジを混入したフレッシュコンクリートと硬化コンクリートの性質についての実験、終了した実験の結果については、現在、とりまとめ中である。 2.混和材としての発泡スチロールに関する研究 発泡スチロールビーズの混入率がモルタルのフロー値、単位容積質量および強度に及ぼす影響についての実験を開始した。
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