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1998 年度 実績報告書

米の高品質・低コスト化のための収穫、乾燥、貯蔵に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09660267
研究機関山形大学

研究代表者

上出 順一  山形大学, 農学部, 教授 (20007082)

研究分担者 岩渕 和則  山形大学, 農学部, 助教授 (00193764)
赤瀬 章  山形大学, 農学部, 教授 (30007075)
キーワード米高品質 / カントリエレベータ / 籾温度変化 / サイロ壁体熱貫流 / 収穫法 / 収穫適期 / 積算気温 / 乾燥効率
研究概要

1. 大規模施設における籾の貯蔵性
庄内地域に設置されている代表的なカントリーエレベータ(CE)における貯蔵籾温度管理及び籾温度の変化、米の品質について調査した。各CEの籾温度管理はいずれも産品への結露を来さないよう外気温度をみながら慎重に行われている。米品質はCEによる差はなかった。壁体からの熱貫流及び籾温度の変化の面からみて断熱鋼板サイロが望ましい。
2. 貯蔵法と米の品質
籾、玄米、白米、研米を供試し、貯蔵温度を20、10、5℃の3段階、包装材を紙袋、ビニール袋、密封袋の3種類に変えて貯蔵実験を行った。貯蔵後の品質は低温貯蔵でよく、また玄米よりも籾、白米、研米でよかった。なお、低温貯蔵(10℃以下)の場合は包装材による差はなかった。
3. 収穫時期及び収穫法と米の品質
収穫適期は出穂後積算気温で800-1100℃であるが、出穂の遅れた年は適期は200℃遅くなる。収穫法と品質の関係をみると、年によってはバインダ方式はやや優が、総合的にみてコンバイン方式との間に差はみられない。
4. 各種乾燥法における消費エネルギーと米の品質
庄内地域に設置されている、新仕様CE(累積混合貯留乾燥、大型循環乾燥、常温除湿乾燥及び籾殻乾燥)について、乾燥エネルギー効率の調査を行った。エネルギ消費の面からは累積混合貯留乾燥が最も有利であった。米の品質については差異はなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 上出順一: "刈取り時期および収穫法を異にする場合の米の品質" 農業機械学会東北支部報. 45号. 65-71 (1998)

  • [文献書誌] 上出順一・平尾寿英: "各種貯蔵サイロにおける籾温度の変化" 農業機械学会東北支部報. 45号. 73-80 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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