• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

バレイショと土塊の分離機構の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09660270
研究種目

基盤研究(C)

研究機関新潟大学

研究代表者

伊藤 道秋  新潟大学, 農学部, 教授 (20001464)

キーワードバレイショ / 土塊 / ポテトハーベスタ / 団粒分析
研究概要

ポテトハーベスタの導入によってバレイショ収穫の省力化が大きく進展したものの、石礫が多い地域や粘質な土性で土塊を形成しやすい条件の圃場においてはハーベスタの導入は困難である。そこで土塊とバレイショを分離する機構を装備したハーベスタ開発のための基礎となる資料収集の調査、実験を行った。
(1)ポテトハーベスタの導入が難しい地域のうち、北海道京極町(石礫が多い)(K)と美暎町(B)、および新潟大学農場(N)の各バレイショ栽培圃場の土壌を採取、土壌の粒度分布、真比重および団粒分析を行い、崩壊性のよい十勝の火山灰質土壌とその性質を比較した。土塊を形成しやすいB土壌とN土壌ではその性質は異なり、前者土壌の粒度は大きく団粒が多量であるという傾向であるのに対し、N土壌はその反対の性質を呈した。
(2)ディガ-による収穫時のバレイショと共に排出される土塊の割合はバレイショを含む全重の45%(B)〜60%(N)であるが、作業時の堀取刃の貫入深が大きくなるほど割合が増加する傾向がみられた。
(3)土壌とバレイショの分離機構開発のため、両者の反発性の違いを利用した(1)傾斜平板、(2)回転ロールへの衝突によるものところがり性の違いを想定した(3)回転テーブル式の試験装置を試作、実験を行ったところ、(1)および(3)の分離性能は低く、不安定であったのに対し、(2)では土塊とバレイショの混入材料のそれぞれ90%以上を分離できることが分かった。鉄製ロールへの衝突で懸念される損傷のうち、ロール面との接線方向で起こる剪断作用による裂傷を回避するために、バレイショのロールに対する接線速度とロール周速度が相対的に0になるような回転を与えた。また、衝突による打撲損傷を回避し、分離性能を低下させないコンベアとロールの最短距離を見だすべく実験を行い、その位置関係を供給コンベアとロールの回転速度とともに設計基準値を得た。

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi