粒状物質集合体の力学挙動を解析する有望な手段の一つである個別要素法を適用して、次のような機械と土との相互作用をシミュレートする試みを行い、適切なパラメータの設定が可能であれば、複雑な境界条件の下での合理的な機械設計ができうることを示した。すなわち、1.三軸圧縮、2.履板と土、3.タイヤラグと土、4.ロータリ刃と土、5.サブソイラーと土、である。また、実現象の次元と合わせた三次元個別要素法にも取り組み、プログラムを完成した。計算時間が長くなる問題はこれから解決していかねばならない課題として残った。 研究成果をまとめて報告書を英文にて作成した。その内容は以下の通りである。 第1章 緒言、第2章 個別要素法の概念、第3章 棒貫入時の土の変形と抵抗、第4章 三軸圧縮試験、第5章 履板と土の相互作用、第6章 タイヤラグと土の相互作用、第7章 ロータリ刃と土の相互作用、第8章 サブソイラーと土の相互作用、第9章 三次元DEM、第10章 結論、参考文献。 報告書のタイトルは"Application of Distinct Element Method to Analyze Mechine-Soil Interaction"とした。
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