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1997 年度 実績報告書

発酵乳による非免疫機構が関与した感染防御

研究課題

研究課題/領域番号 09660284
研究種目

基盤研究(C)

研究機関弘前大学

研究代表者

戸羽 隆宏  弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (10108483)

キーワードLactobacillus crispatus / S-layerタンパク質 / アミノ酸配列 / 遺伝子 / 付着
研究概要

これまでの研究で組織付着性のLactobacillus菌株を選抜し、その中の一菌株Lactobacillus crispatus JCM5810の付着因子が43kDaのS-layerタンパク質であることを明らかにした。平成9年度はS-layerタンパク質遺伝子のクローニングおよび遺伝子の塩基配列の決定を以下の方法により行った。すなわち、S-layerタンパク質を高速液体クロマトグラフィーにより精製した。未分解のS-layerタンパク質およびそれをトリプシンで分解して生成したペプチド断片のN末端アミノ酸配列をプロテインシークエンサーで決定した。アミノ酸配列から推定した塩基配列を基にプローブを作成した。JCM5810株の染色体DNAを調製し、制限酵素で消化し、アガロースゲル電気泳動後、Southern blottingにより目的とするDNAフラグメントをプローブで検出した。目的とするフラグメントをゲルから単離し、pBluescript II KS(^+)vectorに挿入し大腸菌で増幅させた。目的とするクローンをコロニーハイブリダイゼーションで検出した。Sangerのdideoxy法により塩基配列を決定し、塩基配列からアミノ酸配列を推定した。その結果、S-layerタンパク質遺伝子(cbsA)は30残基のシグナルペプチドを含む440残基のアミノ酸をコードしていることが明らかとなった。付着性を示さないLactobacillus acidophilus JCM1132(^=ATCC4356)のS-layerタンパク質との相同性を比較したところ、シグナルペプチドは1残基が異なるのみで完全に配列が一致した。C末端側も77%と相同性が高かったが、N末端側は30%と低く、付着に関与する配列はN末端側に存在すると推定された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 戸羽隆宏、向井孝夫: "乳酸菌によるanti-adhesion therapyの可能性" 日本乳酸菌学会誌. 9(印刷中). (1998)

  • [文献書誌] 戸羽隆宏他: "光岡知足編:腸内フローラとプロバイオティクス" 学会出版センター(印刷中), (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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