研究概要 |
本研究は平成9年度および平成10年度の2年間で完結の予定で開始され、1年が過ぎたところであり、現在予定どおり実験は進行している。この1年間に得られた研究成果を以下に報告する。 初年度では、カマンベールチーズおよびその他のナチュラルチーズの抗変異原性を、Salmonella typhimurium TA98由来のストレプトマイシン依存性株(SDS 10)を指標菌として検討した。その結果、いずれのチーズにおいてもTrp-P1,に対する強い抗変異原性が認められた。 さらに、カマンベールチーズの製造に用いられている4種の乳酸菌(Leuconostoc mesenteroides subsp.cremoris,Lactococcus lactis biovar diacetylactis,Lc.lactis subsp.lactis,Lc.lactis subsp.cremorisおよびLc.latis subsp.cremoris)および白カビであるPenicillium candidumの抗変異原性を調べ、いずれも顕著な抗変異原性を有していることを認めている。
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