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1997 年度 実績報告書

黒毛和種の長期不受胎牛における受胎障害防除総合プログラムの確立

研究課題

研究課題/領域番号 09660336
研究種目

基盤研究(C)

研究機関岩手大学

研究代表者

三宅 陽一  岩手大学, 農学部・獣医学科, 教授 (20002256)

研究分担者 佐藤 淳  岩手大学, 農学部・獣医学科, 助手 (30250632)
岡田 啓司  岩手大学, 農学部・附属家畜病院, 助手 (60233326)
内藤 善久  岩手大学, 農学部・獣医学科, 教授 (40003785)
キーワード黒毛和種 / 雌牛 / 長期不受胎 / 放牧 / 受胎促進 / 臨床繁殖学的検査 / 臨床生化学的検査
研究概要

黒毛和種の長期空胎牛の受胎促進を目的としたリハビリ牧場で、受胎促進試験と、放牧期間中の臨床繁殖学的検査を行うとともに、受胎の有無と臨床生化学的検査成績との相関性について検討した。
対象牛は長期空胎の黒毛和種繁殖牛計47頭で、入牧後経時的に直腸検査と超音波画像診断装置を用いて繁殖機能の検査を行った。同時に体重、胸囲、体高と血中Tp、Ht、Alb、AST、NEFA、T-Cho、TG、ApoB-100、Glu、BUN濃度を測定した。入牧初期の性周期同期化と人工受精のための斉一化を図る目的で入牧後3週目にPGF2a製剤(PG)を投与し、5週目に黄体の存在が確認された40頭に同剤を追加投与し発情誘起を試みた。
体重は入牧後2週目で入牧時の平均496.1±76.2kgから462.5±69.9kgへと33.6kg減少し、その後若干増加し3か月から安定して推移した。臨床生化学的検査の結果、Albは、3週目に平均3.02±0.28g/dlと最低値をとり、その後3.02〜3.18g/dlの値で推移した。NEFAは入牧時に平均502.5±214.7μEq/l、1週目に平均1100.7±481.0μEq/lと最高値を示し、その後低下し入牧時の値で推移した。T-Choは、入牧時に平均109.2±34.8mg/dl、3週目に平均75.9±21.1mg/dlと最低値を示し、その後上昇し入牧時の値で推移した。ASTは、3週目に平均142.0±94.3IU/lと最高値を示した。ApoB-100は、3週目に平均309.8±73.0μg/mlと低値を示した。なお、上記項目について、AIによる受胎群は不受胎群に比べ、Albは3週目、5週目、13週目また、T-Choは3週目にそれぞれ有意に高い値を示した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 三宅 陽一: "長期空胎の黒毛和種牛における受胎促進へのホルモン製剤の応用" 臨床獣医. 15. 36-42 (1997)

  • [文献書誌] 三宅 陽一: "黒毛和種牛における繁殖目標" 岩獣会報. 23. 48-51 (1997)

  • [文献書誌] 三宅 陽一: "染色体異常による家畜の繁殖障害に関する研究" 岩獣会報. 23. 73-78 (1997)

  • [文献書誌] 三宅 陽一: "黒毛和種と先天異常の諸問題" 獣畜新報. 50. 865-868 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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