研究課題/領域番号 |
09660344
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
永幡 肇 酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (10133571)
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研究分担者 |
桑原 幹典 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (10002081)
稲波 修 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (10193559)
寺岡 宏樹 酪農学園大学, 獣医学部, 講師 (50222146)
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キーワード | BLAD / 遺伝疾患(ウシ) / CD18 / 骨髄移植 |
研究概要 |
(1) CD18欠損好中球のFC受容体を介する貧食能、活性酸素生成および細胞内[Ca^<2+>]^iシグナリングを検討したところ、Fc受容体を介する好中球機能はCD18の存在に依存していることを明らかにした。 (2) CD18欠損好中球の肺胞気管支領域および擦過領域への移出を検討したところ、CD18欠損的好中球の肺胞気管支域への血管外遊出を認め、擦過組織への遊出の特徴を明らかにした。 (3) 正常好中球をCD18欠損好中球保有牛(BLAD)へ、輸注し好中球の化学発光反応を追跡したところ、末梢血液中に2〜5時間存在(滞留)することを明らかにした。 (4) 9カ月齢のBLAD牛へ骨髄移植(BMT)を行ない、経時的に臨床、血液所見、好中球機能およびCD18陽性率を検討した。BMT後12カ月でCD18陽性細胞が0.3〜0.5%の好中球に認められた。臨床所見は、BMT後28カ月間安定であった。新しく生着し発現したCD18陽性細胞が重要な役割を示していると考えられた。BLAD牛への骨髄移植の生着の可能性を提示した。
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