肉牛生産の過程で得られる使用済み木質敷料、ツクリタケ生産用の小麦わら、化学肥料からなる合成堆肥、馬きゅう肥におけるツクリタケ栽培を実施し、子実体の生産性、培地の利用性(分解率)などを調査した。栽培期間、約1ヶ月では、木質肉牛敷料では最大15%、合成堆肥では63%、馬きゅう肥では50%の培地が分解された。いっぽう子実体の発生量は、馬きゅう肥では低いものとなったが、合成堆肥、木質肉牛敷料では、高く、差がみられなった。これらのことから、肉牛木質敷料では合成堆肥などに比較し、より持続した生産が行える可能性があり、畜産環境の浄化と、資源の再生利用に貢献できるものと考えられる。具体的な資源としての評価、すなわち、飼料、食料としての学容価、分解の特性については調査中である。
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