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1998 年度 実績報告書

ステロイドホルモン合成酵素の機能及び発現調節機構の細胞化学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 09670016
研究機関徳島大学

研究代表者

石村 和敬  徳島大学, 医学部, 教授 (90112185)

キーワード17α-水酸化酵素 / C17-20リアーゼ / ステロイドホルモン / 精巣 / ライディッヒ細胞 / アポトーシス / 免疫組織化学 / 電子顕微鏡 / プロスタグランジン
研究概要

1. 副腎皮質における17α-水酸化酵素/Cl7-20リアーゼの酵素活性調節にチトクロームb5が関与していることを示すために組織化学を試みたが、今回は成功しなかった。
2. ラットの精巣の生後の発達過程において、ライディッヒ細胞の一部がアポトーシスによって死滅することをTUNEL法、単鎖DNAに対する抗体を用いた免疫組織化学、電子顕微鏡観察によって明らかにした。
3. 副腎髄質細胞を低張液に暴露するとカテコールアミンの分泌が起こること、その際細胞内のカルシウムプールが役割を演じることを電子顕微鏡観察、薬理学的解析によって明らかにした。
4. プロスタグランジンF合成酵素(PGFS)はステロイド3α水酸基脱水素酵素と近縁の酵素である。このPGFSの局在をラットの種々の組織について生化学的、免疫組織化学的に検索したところ、血管内皮細胞のほか、中枢神経系の神経線維にもあること、さらに神経線維では樹状突起にあることが電子顕微鏡観察によって明らかになった。ステロイド3α-水酸基脱水素酵素は5α-リダクターゼとともにテトラヒドロプレグネノロンの産生に関与し、神経組織の安定化に働いていると考えられており、PGFSの神経系における役割の解明が次の課題である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Y.Tsuruo: "Influence of serum-free culture conditions on subcellular localization of steroid 5d-reductase in rat C glioma cells" Brain Research. 801. 130-136 (1998)

  • [文献書誌] M.Katagiri: "Evidence that Immature Rat Liver is Capable of Participating in Steroidogenesis by Expressing 17α-Hydroxylase/17,20-lyase P450c17" J.Steroid Biochem.Molec.Biol.64. 121-128 (1998)

  • [文献書誌] M.Nakamura: "Platelet-type Arachidonate 12-Lipoxygenase in Mouse Gastrointestinal Tract." Acta Histochem.Cytochem.31. 171-175 (1998)

  • [文献書誌] H.Yokoi: "Steroid 5α-reductase type1immunolocalized in the adrenal gland of normal,gonadectomized,and sex hormone-supplemented rats." Histochemistry and Cell Biology. 109. 127-134 (1998)

  • [文献書誌] H.Yokoi: "Leydig Cells Undergoing Apoptosis in the Perinatal Rat Testis." Acta Histochem.Cytochem.31. 355-361 (1998)

  • [文献書誌] H.Yokoi: "Steroid 5α-reductase type1immunolocalized in the rar peripheral nervous system and paraganglia." Histochemical Journal. 30. 731-739 (1998)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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