研究課題/領域番号 |
09670031
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
阿部 寛 東海大学, 医学部, 教授 (40151104)
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研究分担者 |
田中 理 東海大学, 医学部, 講師 (80207076)
関口 雅樹 東海大学, 医学部, 講師 (50163100)
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キーワード | ATP感受性K^+チャンネル / 免疫組織化学 / ラット / 腎臓 / uK_<ATP>-1 |
研究概要 |
inward-rectifying K^+channelのひとつのuK_<ATP>-1は、ubiquitous typeのATP感受性K^+channelであり、種々の臓器にそのmRNAが存在するが、このチャンネルの蛋白の局在に関して、詳細な報告はなされていない。 胎生15日、18日、20日、生後0日〜4日、1〜6週ラットを灌流固定後、凍結切片を作成し、抗uK_<ATP>-1抗体を用いてABC法により腎臓におけるuK_<ATP>-1の局在を観察した。 胎生15日には、腎盤の原基に弱い活性が観察された。胎生18日では、nephrogenic mesenchymeに向かって分技している集合管の細胞質全体が、明瞭なuK_<ATP>-1の活性を示した。腎皮質では、いくつかの尿細管や糸球体の原基が弱い活性を示した。生直後では多くの尿細管が明瞭な活性を示し、皮質の表層よりも深部の方が活性が強い傾向がみられた。また陽性の構造は細胞内で顆粒状を呈していた。成獣ラット腎臓では、尿細管と集合管の活性に比較して、血管平滑筋と糸球体の活性がより強く発現していた。uK_<ATP>-1が胎生18日頃から集合管の機能に関与し、また尿細管や集合管の成熟に関与する可能性が考えられた。(一次抗体は千葉大学医学部の清野 進 教授の御好意による。)
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