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1997 年度 実績報告書

ヒト・ケモカイン遺伝子ファミリーの形成機構

研究課題

研究課題/領域番号 09670135
研究種目

基盤研究(C)

研究機関熊本大学

研究代表者

野見山 尚之  熊本大学, 医学部, 講師 (00156225)

研究分担者 三浦 洌  熊本大学, 医学部, 教授 (70093466)
棚瀬 純男  熊本大学, 医学部, 助教授 (20112401)
キーワードサイトカイン / ケモカイン / BAC / 遺伝子ファミリー / ヒト染色体17番 / 遺伝子重複 / LARC / PARC
研究概要

ケモカイン・ファミリーは炎症やリンパ球ホ-ミングに関与する一群のサイトカインからなり、ヒトでは我々が最近クローニングしたものも含めて現在までに30種以上のメンバーが報告されている。このファミリーは構造的特徴から4つのサブファミリー、CC,CXC,CおよびCX3Cサブファミリーに分けられる。これらの遺伝子はいくつかの例外を除いて、それぞれヒト染色体17番、4番、1番、16番にクラスターしている.本研究ではヒトやマウスのゲノミック解析を通して、遺伝子重複によって形成された多数のCCケモカイン遺伝子がどのような機構で形成されたかを明らかにすることを目的とする.そのために我々はヒト染色体17番上のCCケモカイン遺伝子をすべて含むBACクローンのコンティグを作製した、そのコンティグ内にESTデータベースから見出した新規ケモカインPARCおよびLECをマップした。また同様にして見出した新規ケモカインLARCを染色体2番に、SLCおよびELCを染色体9番にマップし、BACクローンの単離も行った.またPARCおよびLEC遺伝子をBACクローンから単離し、その構造を解析した.その結果、両遺伝子とも他のケモカイン遺伝子に比べ第一イントロンが非常に長いものであった.特にPARC遺伝子を詳しく解析するとCCケモカインMIP-1a遺伝子が重複して形成された2個の遺伝子が融合して形成されたものと考えられた.この結果は遺伝子ファミリーの形成機構においてユニークなモデルを提供すると思われる.我々はさらにマウスのCCケモカイン遺伝子クラスターのBACコンティグも作製しており、新規ケモカインのマッピングや、塩基配列決定などを進めていく予定である.

研究成果

(6件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] T.Imai et al.: "Identification and molecular characterization of fractalkine recepter CX3CR1, which mediates both leukocyte migration and adheision" Cell. 91. 521-530 (1997)

  • [文献書誌] K.Hieshima et al.: "Molecular cloning of a novel human CC chemokine PARK which is most homologous to MIP-1α/LD78α but chemotactic only for lymphocytes" Journal of Immunology. 159. 1140-1149 (1997)

  • [文献書誌] M.Nagira et al.: "Molecular cloning of a novel human CC chemokine Secondary Lymphoid-tissue Chemokine that is a potent chemoattractant for lymphocytes and mapped to chromosome 9p 13" Journal of Biological Chemistory. 272. 19518-19524 (1997)

  • [文献書誌] M.Baba et al.: "Identification of CCR6, the specific receptor for a novel lymphocyte-directed CC chemokine LARC" Journal of Biological Chemistory. 272. 14893-14898 (1997)

  • [文献書誌] R.Yoshida et al.: "Molecular cloning of a novel human CC chemokine EBI1-ligand chemokine that is a specific functional ligand for EBI1, CCR7" Journal of Biological Chemistory. 272. 13803-13809 (1997)

  • [文献書誌] K.Hieshima et al.: "Molecular cloning of a novel human CC chemokine Liver and Activation-regulated Chemokine (LARC) expressed in liver.chemotactic activity for lymphocytes and gene Ipcalization on chromosome2" Journal of Biological Chemistory. 272. 5846-5853 (1997)

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公開日: 1999-03-14   更新日: 2016-04-21  

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