研究課題/領域番号 |
09670171
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
森崎 隆幸 国立循環器病センター研究所, バイオサイエンス部, 部長 (30174410)
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研究分担者 |
向井 常博 佐賀医科大学, 医学部・生化学, 教授 (40108741)
日高 京子 国立循環器病センター研究所, バイオサイエンス部, 室員 (00216681)
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キーワード | AMPデアミナーゼ / プリン代謝 / アデニンヌクレオチド / クローニング / 遺伝子ターゲティング / 心筋 |
研究概要 |
本年度は、プリンヌクレオチドサイクルにおいて重要な役割を果たすAMPD遺伝子群について、細胞および動物モデルを用いて機能解析を行うために、マウスAmpd遺伝子群の単離と解析を行い、遺伝子ターゲティングを開始した。まず、心筋型AMPD(Ampd3)遺伝子の解析を進め、さらにAmpd1とAmpd2の単離を進めた。Ampd3遺伝子の大腸菌による発現を行い抗体反応性を検討し、Ampd3ゲノムDNAを単離し、塩基配列を決定した。Ampd3は抗心筋型AMPD特異抗体に反応するAMPD活性を有するペプチドを産生した。ゲノム解析によりAmpd3はマウス第7番染色体に位置する40kb以上の遺伝子であり15個のエキソンからなることが明らかとなった。エキソンイントロン境界はヒトAMPD3遺伝子と一致していたが、5'非翻訳領域ならびにプロモーター領域には相同性が認められなかった。また、RT-PCR法によりAmpd1とAmpd2のcDNAを単離し、塩基配列を決定した。マウスAmpd1、Ampd2はラット、ヒトの遺伝子と極めて相同性が高くそれぞれ746アミノ酸(Ampd1)、798アミノ酸(Ampd2)からなるペプチドをコードしていることが明らかとなった。単離した各Ampd3遺伝子ゲノムをもとにターゲティングベクターを構築し、ES細胞に導入し、相同組換えの生じたクローンがAmpd1及びAmpd3において単離された。さらに、樹立ES細胞のインジェクションによる遺伝子欠損キメラマウス作製を続けており、さらに検討が必要である。
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