研究課題/領域番号 |
09670229
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
重松 和人 長崎大学, 医学部, 助教授 (20154205)
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研究分担者 |
丹羽 正美 長崎大学, 医学部, 教授 (20136641)
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キーワード | endothelin / receptor / receptor-autoradiography / mRNA / in situ hybridization |
研究概要 |
エンドセリン(ET)受容体の中枢神経系における機能的受容体タンパクおよびそのmRNAの分布を検索した。ET_A受容体はchoroid plexus、circumventricular organ、oral linear nucleus、parabigeminal nucleusなどに弱いながら発現していた。ET_B受容体はpontine nucleus、interpeduncular nucleus、superior colliculusやcerebllumなどに強い発現を認めた。脳幹部でのET_A受容体タンパクは、area postrema、solitary tract nucleus、vagal nucleusに見られたが、mRNAはarea postremaに存在し、興味深いことにET_B受容体のリガンドと考えられるET-3のmRNAも同部に強く発現していた。cerebellumでのET_B受容体タンパクおよびmRNAはBergmann gliaに存在し、ET-3 mRNAも同部に認められた。遺伝子レベルでは、上述したET_AとET_B受容体の二種類しか報告されていないが、薬理学なアプローチでは他の亜型の存在も報告されており、下垂体組織にて、検討を加えた。ET_A受容体mRNAは前葉に強く発現しており、ET_B受容体mRNAはRathke′pouchに強く、前・後葉には弱く発現していた。ET_A、ET_B受容体の両方に結合するET-1を用いた結合実験では、BQ-123(ET_A antagonist)はET-1結合を阻害するが、ET_BのagonistまたはantagonistはBQ-123の存在下でのみ結合抑制効果を発揮した。この事は、ET_B受容体がET_A受容体の助けでET-1を認識し、ET_A-ET_B受容体heterodimerを形成している可能性が考えられた。
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