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1998 年度 実績報告書

緑色レンサ球菌群代謝物質ならびに菌体成分の血管内皮細胞障害に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09670300
研究機関日本医科大学

研究代表者

櫻田 紳策  日本医科大学, 老人病研究所, 助手 (50178620)

研究分担者 大國 壽士  日本医科大学, 老人病研究所, 教授 (60060365)
留目 優子  日本医科大学, 老人病研究所, 講師 (20089626)
キーワード緑色レンサ球菌群 / 単球 / マクロファージ / NF-κB / lipoteichoic acid / peptidoglycan
研究概要

昨年度緑色レンサ球菌群に属するStreptococuss mitis死菌全菌体によってヒト末梢血単球ならびに単球由来のマクロファージにおける転写因子NF-κBの活性化が誘導され、引き続いてIL-1β,IL-6,TNF-α等のproinflammatory cytokineの遺伝子発現が誘導されることを報告した。本年度は、菌体構成成分のうち特に細胞壁構成成分に的を絞ってどの成分がNF-κBの活性化を誘導しているのかを検討した。細胞壁からフェノール法によってlipoteichoic acid(LTA)を豊富に含む分画LTA-rich fraction(LTARF)を得て単球を刺激し、NF-κBの核移行ならびに活性化を蛍光抗体法とEMSA法にて検出した。精製されたstreptococcus属のpeptidoglycanを超音波によって破砕・断片化したものを同様に用いて単球を刺激し、NF-κBの活性化を誘導してLTARFの場合と比較検討した。両者は全く異なるkineticsを示したため、LTARFによるNF-κBの活性化は、混入したpeptidoglycanによるものであるよりもLTA自体によるものであることが示唆された。現在、LTAに対する抗体、CD14に対する抗体等を用いて、単球細胞膜上のLTAの標的分子の同定とその確認を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 木村昭夫 他: "中等度低体温化における単球の遊走・貧食並びに殺菌能の検討" 日本救急医学会雑誌. 9・8. 332-335 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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