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1998 年度 実績報告書

蛋白発現細胞株を使用したヌクレオキャプシド構成蛋白の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09670312
研究機関三重大学

研究代表者

西尾 真智子  三重大学, 医学部, 助手 (70156040)

キーワードパラインフルエンザウイルス / P蛋白 / NP蛋白 / モノクローナル抗体 / V蛋白 / RNA
研究概要

1. NP蛋白同士の結合にどの領域が必要かを調べるために全長のNP蛋白とNP蛋白のいろいろなmutants蛋白を発現させ、免疫沈降法で調べた。その結果、N末より294アミノ酸の領域全体がNP蛋白同士の結合に必要であることが解った。
2. P蛋白上のNP蛋白との結合領域は既に明らかにしたようにN末側とC末側2カ所ある。P蛋白のN末側の結合領域のみを含むmutantP蛋白とNP蛋白の結合、C末側の結合領域のみを含むmutant P蛋白とNP蛋白の結合と分けて各々のP蛋白の結合領域と結合するNP蛋白上の結合領域を検討した。P蛋白のN末側の結合領域はNP蛋白の402-494アミノ掖の領域と、C末側の結合領域はNP蛋白の294-401アミノ酸の領域と結合するという結果になった。
3. 今までV蛋白に対する特異的なモノクローナル抗体は持っていなかった。V蛋白について更に解析をしていくためにはどうしてもV蛋白に対するモノクローナル抗体が必要である。そのため大腸菌でV蛋白を大量に発現させ、それを精製しマウスに免疫することによってV蛋白に対するモノクローナル抗体を作製した。これらを使ってV蛋白の感染細胞内での分布を調べることができた。
4. NP、P、V蛋白とRNAとの結合をNorthwestern blot assayで調べた。NP蛋白は中央部の201-307アミノ酸の領域で、P蛋白とV蛋白の共通領域ではN末より82アミノ酸の領域で、P蛋白特異的な領域では249-354アミノ酸の領域で、V蛋白特異的な領域では176-225アミノ酸の領域でRNAと結合していることが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Masato Tsurudome: "Identification of regions on the fusion protein of human parainfluenza type 2 virus which are required for haemagglutinin-neuraminidase proteins to promote cell fusion." Journal of General Virology. Vol.79. 279-289 (1998)

  • [文献書誌] Masato Tsurudome: "Primary structure of the light chain of FRP-1/CD98/4F2 predicts a protein with multiple transmembrane domains that is almost identical to the amino acid transporter E16." Journal of Immunology. Vol.162 (in the press). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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