1.P蛋白、NP蛋白に対するモノクローナル抗体は多数持っているが、V蛋白、L蛋白特異的なモノクローナル抗体は持っていなかった。そこでまずV蛋白、L蛋白に対するモノクローナル抗体を作製し、感染細胞内での分布を調べた。 2.ウエスタンブロット法を用いてP蛋白同士の結合に必要な領域を明らかにした。その結果P蛋白の211-248アミノ酸の領域が三量体を形成するために必須であることがわかった。 3.ウエスタンブロット法によってNP蛋白同士の結合に必要な領域とP蛋白に結合するために必要なNP蛋白上の領域を明らかにした。NP蛋白同士の結合にはNP蛋白のN末294アミノ酸の領域が全て必要であるここがわかった。P蛋白に結合する領域はP蛋白のC末側の領域と結合するのはNP蛋白上の295-402アミノ酸の領域であり、P蛋白のN末側の領域と結合するのはNP蛋白上の403-494アミノ酸の領域であることが明かとなった。 4.L蛋白のモノクローナル抗体を用いたウエスタンブロット法により、L蛋白は直接P蛋白、NP蛋白と結合していることが明かとなった。さらにP蛋白上のL蛋白との結合に必須な領域は278-353アミノ酸の領域であり、NP蛋白上のL蛋白との結合に必須な領域は403-494アミノ酸の領域であることも明らかにした。 5.ノースウエスタンブロット法により、RNAと結合するP蛋白、V蛋白、NP蛋白上の領域を明らかにした。
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