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1997 年度 実績報告書

シグナル伝達分子TRAF5の遺伝子クローニングとその機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 09670341
研究種目

基盤研究(C)

研究機関順天堂大学

研究代表者

中野 裕康  順天堂大学, 医学部, 助手 (70276476)

キーワードTRAF / Lymphotoxin-βレセプター / CD27 / CD30 / NF-κB. / JNK / ERK / IκB kinase
研究概要

我々のTRAF5の遺伝子クローニングにひき続く機能解析から、TRAF5がlymphotoxin-βレセプター以外にも、同じTNFレセプターファミリーに属するCD27やCD30とも会合することを示し、その結合領域を同定した。さらにCD27やCD30を介するNF-κBの活性化およびJNKの活性化にTRAF2およびTRAF5の両者が協調的に作用していることを示した。また我々はTRAF5と疾患との関連を明らかにするために、ヒトTRAF5をクローニングし、ヒトおよびマウスの染色体上でのマッピングを行なった。さらにCD40を介するシグナルによりNF-κBの活性化およびERKの活性化がもたらされることが知られているが、ERKの活性化にはTRAF6依存性の経路とras依存性の二つの経路が存在していることを明らかにした。
In vivoにおけるTRAF5分子の役割を明かにするためにTRAF5のノックアウトマウスの作製を行ない、キメラマウスの作製に成功し、現在germ line transmissionを確認する段階に至っている。また最近IκBを直接リン酸化するキナーゼとしてIκB kinaseのαサブユニットがクローニングされたが、我々は第二のサブユニットであるIKKβのクローニングに成功し、このキナーゼ活性がNIKだけではなくMEKK1によっても活性化されることを明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Nakano,H.: "Differential regulation of IKKα and IKKβ by two upstream kinases,NIK and MEKK1." Proc.Natl.Acad.Sci.(in press). (1998)

  • [文献書誌] Oshima,H.: "Characterization of murine CD70 by molecular cloning and mAb." Int.Immunol.(in press). (1998)

  • [文献書誌] Kashiwada,M.: "Tumor Necrosis Factor Receptor-associated Factor 6 (TRAF6) Stimulates Extracellular Signaling Kinase (ERK) Activity in CD40 Signaling Along a Ras-independent Pathway." J.Exp.Med.187. 237-244 (1998)

  • [文献書誌] Nakano,H.: "Human TNF receptor-associated factor 5 (TRAF5) : cDNA cloning,expression and assignment of TRAF5 gene to chromosome lq32." Genomics. 42. 26-32 (1997)

  • [文献書誌] Aizawa,S.: "Tumor Necrosis Factor Receptor-associated Factor (TRAF) 5 and TRAF2 Are Involved in CD30-mediated NF-κB Activation." J.Biol.Chem.272. 1-4 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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