• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

Fas/FasLを介した自己寛容の成立機序-マウス骨髄移植モデルを用いた解析

研究課題

研究課題/領域番号 09670342
研究種目

基盤研究(C)

研究機関順天堂大学

研究代表者

小端 哲二  順天堂大学, 医学部, 講師 (10205445)

研究分担者 西岡 久寿樹  聖マリアンナ医科大学, 難治研, 教授 (60049070)
奥村 康  順天堂大学, 医学部, 教授 (50009700)
キーワード自己免疫 / Fas / FasL / gldマウス / アポトーシス / 免疫寛容 / 骨髄移植
研究概要

既に自己免疫疾患を発症している20週齢以降のC3H/Hej-gld/gld(gld)マウスをレシピエントとし致死線量(1000R)の放射線照射した後、wild-type C3H/Hej(wt)またはgldマウス(6〜10週齢)の骨髄細胞を移植した。BMT(wt->gld)マウスでは移植後、腫大していたリンパ組織や高γ-グロブリン血症も徐々に減少しはじめBMT5ヵ月後にはwtマウスのそれに近似してきた。gldマウスに特徴的なgld細胞(B220+T細胞)の消失もBMT(wt->gld)マウスでは確認され、Fas/Fasリガンド(L)を介した細胞障害活性の回復もみられた。BMT(wt->gld)によって再構成されたFAS/FasL系はgldマウス内脾臓、リンパ節、胸腺組織中のFas感受性細胞(gld細胞および表現型上正常なT細胞、B細胞)を除去することが明らかとなった。これは、組織学的にも、BMT(wt->gld)後の脾臓、リンパ節、胸腺内に高頻度に細胞のDNA断片化像(アポトーシス)ならびにFasL陽性細胞の浸潤が認められた。
以上の結果より、Fas/FasL系によって除去され得る(べき)細胞がgld細胞のみならず表現型上正常細胞にも存在すること、そして骨髄移植によって再構築されたFasL陽性細胞が胸腺および末梢に残存する異常細胞を直接除去しgldマウスの自己免疫性を正常化することが示唆される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kobata,T.,et al.: "Apoptosis with FasL+ cell in filtration in the periphery and thymus of corrected autoimmune mice" Immunology. 92. 206-213 (1997)

  • [文献書誌] 浅原弘嗣、他: "アポトーシスの異常と自己免疫疾患" 診断と治療. 85. 608-612 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi