研究概要 |
モルモット内耳を用い、CM,SP,AP,EP,K^+ion及びNa^+ion濃度等の各指標を用いて衝撃的間欠音とLeqでの定常音との対比を行い、Corti器及び血管条等に及ぼす影響を追求した。なお、人でのTTSによる追求も可能ではあるが、現在強大衝撃音を人に与える実験はほとんど被験者の同意を得ることができない。衝撃的間欠音は立ち上がり0.1〜0.2msec、持続3msec1回ピーク値120,115,110および105dB等で、頻度は1回/1秒と1回/3秒であり、持続時間は3msec及び9msecであり、Leqはそれぞれ95,90,85dB及び80dBである。衝撃的間欠音が内耳の電気生理学的影響の点から、Leqレベルに換算して衝撃音はこれをどれほど上回る定常騒音のそれに匹敵するかを求めることにある。平成10年度は実験と総合した結果、衝撃音の影響は少なくともLeqレベルの定常騒音のそれより5〜10dB高い定常騒音のそれと匹敵すると結論づけられる。
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