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1997 年度 実績報告書

自己測定血圧に対する長期減塩指導の効果(1年以上にわたる減塩指導の降圧効果)

研究課題

研究課題/領域番号 09670373
研究種目

基盤研究(C)

研究機関宮城大学

研究代表者

中塚 晴夫  宮城大学, 看護学部, 教授 (70164225)

研究分担者 猪口 尚子  宮城大学, 看護学部, 助手
山内 一史  宮城大学, 看護学部, 助教授 (20125967)
今井 潤  東北大学, 医学部, 講師 (40133946)
佐藤 洋  東北大学, 医学部, 教授 (40125571)
小山 洋  東北大学, 医学部, 助教授 (30143192)
キーワード食塩 / 家庭血圧 / 減塩
研究概要

本研究の目的は、減塩による血圧の管理である。その方法として家庭血圧計を対象者自身が血圧を見て自覚を高めながら、栄養士の指導を受けつつ長期にわたり減塩を行うことである。そこで、今年度は、対象者を募集し、減塩指導を行って、それにより血圧の低下を見る所までを実施した。
すなわち、僻地の農村と、米作中心の平野にある町の住民から対象者を募集した。前者では約20人、後者では約30人(いずれも大半が女性)の応募があった。対象者に健康状態と食事調査を行い、血圧計を配布し毎日家庭血圧を測定してもらった。対象者を前・後期の2群に分け、1群ずつ2週間毎3回減塩教室を実施した。その間対象者は家庭血圧計で毎日測定を行ない、血圧の変化を観察してもらった。後期群も同様にして減塩指導と血圧の変化の観察を行った。減塩教室終了後2週間目に再度食事調査を行い、食事に関する減塩指導の効果と、血圧の変化を観察した。
減塩の効果は顕著で、検診の収縮期血圧で平均10〜14mmHg程度の低下が見られた。また家庭血圧は減塩指導によって低下を始めたが、その低下の過程は一様ではなく、減塩指導第一回目から第二回目までの低下は減塩を上手くできた人とそうでない人とがいたため、家庭血圧は下がり指導とともに下がり始める人と、下がり始めが遅い人が居た。それでも多くの参加者が低下を示した。しかし10日目頃になると再び増加傾向を示した。減塩指導第二回目になるとほとんどの参加者が指導と同時に低下を始め、1週間でまた上昇を始めた。減塩指導3回目でも同様の傾向となったが、この頃になると参加者全員の血圧が一様に低下する現象が見られた。この様にして、参加者の家庭血圧は、減塩指導以前に比べて収縮期血圧で約10mmHg低下が見られた。
以上が今年度の結果で、来年度は継続的に血圧の変化を観測し、減塩の長期的な効果を検討する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山本玲子・中塚晴夫: "食事摂取状況の骨折・骨密度のおよぼす影響" 尚絅女学院短期大学研究報告. 44. 185-193 (1997)

  • [文献書誌] H.Nakatsuka,et al.: "Hard work does not result in a decrease in meal quality The case of Japanese farming village" Appetite. 28. 177-183 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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