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1998 年度 実績報告書

健康学習の評価指標の開発-その信頼性・妥当性の検討-

研究課題

研究課題/領域番号 09670379
研究機関群馬大学

研究代表者

吉田 亨  群馬大学, 医学部, 教授 (80174936)

キーワード健康学習 / 健康管理能力 / 批判的思考 / 評価 / 尺度
研究概要

健康学習の評価指標となる「主体的な健康管理能力」尺度開発のため、東京都文京区の40〜79歳の地域住民399名を対象に、2段階無作為抽出による調査を実施した。その結果、271名(67.9%)から回答があり、「主体的な健康管理能力」の中心概念であり、研究代表者が開発した「批判的思考能力」尺度について、予備調査との比較において、以下の結果を得た。
1. 尺度項目については、予備調査との比較において、「人の考えに流されやすいほうである」などのように回答が安定している項目と、「ニュースやドキュメンタリー番組は事実を伝えてくれるものである」などのように、回答がやや不安定な項目のあることが明らかとなった。
2. 信頼性係数による分析の結果、予備調査の時とは異なり、15項目からなる尺度の信頼性が最も高かった(α=.839)。また、予備調査の時と同様に9項目で尺度を構成するとその信頼性はα=.819となるが、尺度項目からは、「ニュースやドキュメンタリー番組は事実を伝えてくれるものである」「縁起をかつぎやすい」がはずれ、「ひとつの考えにとらわれやすい」「上司や目上の人のいうことは素直にきいたほうがよい」が加わる結果となった。なお、予備調査で得た9項目での尺度の信頼性はα=.794となった。
3. 15項目で構成された尺度得点の範囲は15〜90で、高得点ほど「批判的思考能力」が高いことを示すが、実際の尺度得点は、最小29、最大85、平均±標準偏差が54.9±9.7であったこの尺度得点は、性、年齢との関連は認められなかったが、高学歴ほど(p=.005)、そして職についているほど(p=.035)高く、この尺度の妥当性が支持された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 吉田 亨: "健康とエンパクーメント" 現代のエスプリ. 376. 146-152 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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