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1997 年度 実績報告書

運動負荷による若年女性の骨量増加効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09670388
研究種目

基盤研究(C)

研究機関鳥取大学

研究代表者

大城 等  鳥取大学, 医学部, 助教授 (40160486)

研究分担者 亀崎 幸子  鳥取女子短期大学, 助教授 (00177601)
黒沢 洋一  鳥取大学, 医学部, 助手 (50161790)
キーワード骨密度 / 運動負荷 / 骨粗鬆症予防 / 最大骨塩量
研究概要

調査方法:運動負荷による骨密度増加効果の調査に先だち、大学及び短大の18歳から24歳の女子学生129名を対象にSXA法による両側踵骨骨密度の測定、現在及び過去の運動歴(運動の種類、強度、頻度、継続期間等)、食生活(欠食の有無等)、乳製品等の摂取頻度、その他の生活習慣(飲食、喫煙)等を質問した。また、現在習慣的に行っている運動として、所属している運動クラブを調査した。現在及び過去の運動量は運動強度、期間、頻度から算出した。
結果:現在の運動量及び体重が骨密度と有意に相関していた。カルシウムの摂取頻度、その他の生活習慣と骨密度とは有意の関連が見いだせなかった。現在運動を習慣的に行っていない群の骨密度が432mg/cm2(標準偏差54.4)であったのに対し、テニス、504.9mg/cm2(標準偏差71.8)、バスケットボール500.42mg/cm2(同29.1)、バレーボール488.8mg/cm2(同46.7)は骨密度が高かった。一方、水泳458.1mg/cm2(同45.8)、弓道465.3mg/cm2(同21.7)は他の運動書目と比較すると低く、重力による機械的な負荷と骨密度の関連が示唆された。しかし、これらの種目においても運動習慣のない群よりは高値を示した。更に年齢、体重等の影響を除外するために。従属変数を右踵骨骨密度、独立変数を現在の運動量、高校時代の運動量、中学時代の運動量、体重、年齢とした重回帰分析を行った結果、現在の運動量と体重がモデルに採用され、この年齢層の女性においては、体重と現在習慣的に運動を行っていることが高い骨密度と独立して関連していることが明らかとなった。今後、運動負荷を加えた際の骨密度の変化を介入試験の方法を用いて明らかにする予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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