研究課題/領域番号 |
09670395
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
松林 公蔵 高知医科大学, 医学部, 助教授 (70190494)
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研究分担者 |
奥宮 清人 高知医科大学, 医学部・付属病院, 助手 (20253346)
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キーワード | 地域在住老年者 / 日常生活動作 / 自立度 / 高齢者の転倒 / 危険因子 / ライフスタイル / 縦断的研究 / 老人医療費 |
研究概要 |
本年度も過去6年間の調査を継続して、約2000名の地域在住老年者に対して、以下の検索を実施した。 (1) 65歳以上の老年者(アンケート調査) 1) 日常生活動作:8項目(歩行、階段、食事、更衣、排便、入浴、整容、服薬) 2) 身体情報機能:8項目(視覚、聴覚、会話、記憶、電話、睡眠、昼寝、転倒) 3) 社会的状況 :7項目(経済状態、結婚、同居形態、家族関係、集団行動など) 4) 老年者のうつ尺度(Geriatric Depression Scale) 5) QOL調査 (Visual Analogue Scaleによる主観的健康度、幸福度) (2) 75歳以上の老年者(計12回にわけ、以下の事項について実際に検診を実施した。 1) 血圧(座位、臥位、立位) 2) 神経行動機能評価(言語性記憶、構成行為、視空間認知能力、反射神経、手指の巧緻運動、歩行の安定度・俊敏性などを評価) 3) 心電図、血液生化学、医学的診察 (3) 年間を通じて、これら対象者に変化(疾病、入院、死亡、その他)あるときは、町の保健婦ならびに健康推進委員から報告がもたらされ、前後の詳しい事情を聴取のうえ、コンピュータに記録している。 91年度から97年度の推移を縦断的に検討した結果、地域在住老年者におけるADL自立度は経年的に増加し続けており、community-based interventionの有用性が示唆された。またこの実態調査を通じて、高齢者の転倒に関する危険因子を明らかにした。さらに本地域介入によって、1人あたりの老人医療費の伸びが抑制されることも明らかとなった。
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