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1997 年度 実績報告書

高血圧性臓器障害の評価における24時間血圧および家庭血圧の意義に関する疫学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 09670405
研究種目

基盤研究(C)

研究機関札幌医科大学

研究代表者

斎藤 重幸  札幌医科大学, 医学部, 講師 (60253994)

研究分担者 増田 敦  札幌医科大学, 医学部, 講師 (00240937)
高木 覚  札幌医科大学, 医学部, 助手 (20295348)
キーワードABPM / hepatocyte growth factor / 高血圧 / 臓器保護 / dipper / non-dipper
研究概要

本年度は血圧日内変動(ABPM)における血管内皮特異的増殖因子であるHepatocyte growth factor(HGF)の関与を検討した。HGFは臓器保護作用を持ち、血圧値と血清HGF濃度は正の相関をすることが既に報告されている。対象:問診、血液検査より糖尿病、腎疾患、肝疾患が否定され、随時血圧より判定され降圧薬の服用がない境界域高血圧および高血圧の男性15人(平均年齢62.6±6.8)、女性32人(59.7±8.3)を対象にした。ambulatory blood pressure monitor(Terumo:ES-H531)を装着し24時間血圧を日中30分毎、夜間1時間毎に測定し、日中血圧の平均値(dSBP、dDBP)、夜間睡眠時血圧の平均値(nSBP、nDBP)および日中-夜間血圧差(ΔSBP、ΔDBP)を評価した。HGFは既報のELISA(Institute of Immunology:Tokyo)を用いて測定した。結果:全対象でのHGFは0.35±0.14ng/mlであった。dSBP、dDBP、nSBP、nDBPはそれぞれ137±15、86±11、126±17、79±12mmHgで、ΔSBP、ΔDBPは10±11と7±10である。HGFはnSBP、nDBPと有意な正の相関を示した(それぞれr=0.568:p<0.01、r=0.422:p<0.01)、一方、dSBP、dDBPとは相関がなかった。ΔSBPを10mmHg未満と10mmHg以上の2群に分けるとHGFは前者で有意に高値(0.39±0.14vs0.30±0.12:p<0.05)であり、ΔDBPを5mmHg未満と5mmHg以上の2群に分けるとHGFは前者で有意に高値(0.42±0.15vs0.31±0.12:P<0.05)であった。結論:HGFは夜間血圧に関連しnon-dipperで高値を示し、non-dipperの臓器障害に代償的に作用している可能性が示唆される。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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