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1998 年度 実績報告書

脳血管疾患退院患者の社会的予後に関するコホート研究

研究課題

研究課題/領域番号 09670409
研究機関自治医科大学

研究代表者

尾島 俊之  自治医科大学, 医学部, 講師 (50275674)

研究分担者 谷原 真一  自治医科大学, 医学部, 助手 (40285771)
中村 好一  自治医科大学, 医学部, 助教授 (50217915)
キーワード脳血管疾患 / 社会的要因 / コホート研究 / 社会活動
研究概要

【研究目的】脳卒中患者について社会的予後を決定する要因を明らかにすることを目的とした。なお、今年度は、脳卒中罹患後も活発な社会活動を行うことができるための要因を明らかにすることを目的とした分析を行った。
【研究方法】研究デザイン:コホート研究のデザインで行った。ベースラインデータ:調査対象は、1993年の1年間に栃木県内の6か所の総合病院に脳卒中で入院し、生存して退院した患者516名である。1994年10月〜12月に、これら対象者に対して、予め訓練をした保健婦・看護婦が家庭訪問による面接調査を実施した。エンドポイント調査:ベースライン調査と同様に家庭訪問による面接調査で実施した。社会活動度の測定に当たっては、個人活動、社会活動、学習活動、仕事の4側面について、合計21項目の社会活動について、それぞれ行っているか否かを調査した。分析にあたっては多重ロジスティックモデルを使用し、性、年齢、エンドポイント時点での日常生活動作能力(ADL:Kats Indexを使用)を交絡因子として調整した。
【結果】ベースライン調査の回収率は89.7%であり、さらに、エンドポイント調査までの追跡率は79.4%であった。活発な社会活動度に関連する、主要な要因のオッズ比(有意水準)は以下の通りである:個人活動のためには、退院後の仕事なし/あり4.54(p<0.01)、住まいが持家/借家12.5(p<0.01)であった。社会参加のためには、軽い運動あり(週1日以上)/なし1.86(p<0.05)、家庭外話し相手あり/なし1.96(p<0.05)であった。学習活動のためには、同居人数3人以上/2人以下2.11(p<0.05)であった。仕事のためには、経済状態普通など/苦しい3.0(p<0.05)、発症前の飲酒あり/なし2.66(p<0.05)、退院後の飲酒あり/なし2.66(p<0.05)、趣味や役割あり/なし2.71(p<0.05)であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ojima T,et al: "Preventive Factors Against Being Away From Home Living: A Cohort Study of Surviving Patients after Stroke" J Epidemiol.8(1 suppl). 76 (1998)

  • [文献書誌] 尾島俊之,他: "社会活動度をエンドポイントにした脳血管疾患患者のコホート研究" J Epidemiol.9(1 suppl). 91 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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