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1998 年度 研究成果報告書概要

感作性金属の免疫毒性の評価に関する実験的並びに臨床疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09670419
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

島 正吾  藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40084511)

研究分担者 長岡 芳  藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (60217974)
谷脇 弘茂  藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (40197538)
栗田 秀樹  藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (50148269)
大谷 元彦  藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (30084510)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
キーワード酸化ベリリウム / 臓器内Be量 / 塩化ベリリウム / NK活性 / asialo GM1^+細胞 / 硫酸ベリリウム / Be-LTT
研究概要

1. Be化合物投与動物における体重増加率、臓器内Be分布及び臓器内Be量
Beによる生体影響においてはAntigenecity,Adjuvanticity,Persistencyの関与が強く注目されている。本実験では特にPersistencyとしての臓器内Be分布並びにBe投与動物の生体影響を検討した。
(成績)1)体重の推移:モルモットでは対照群と比べBeO胸腔投与では有意差を認めなかった。一方、腹腔投与群では低値化傾向を認めた。マウスでは体重増加率の抑制を認めなかった。
2)臓器内Be分布とBe量:モルモットでは胸腔内投与した動物の肺からBeが検出された。また肺内量を比較すると、胸腔3回投与群より、腹腔2回+胸腔1回投与群の方が高い値を認めた。マウスにおいては肝臓に最も多く検出され、肺、腎臓でも検出された。
2. ベリリウム化合物投与マウスのNatural Killer活性について
マウス腹腔にLD50の1/100,1/200量のBeCl_2溶液を隔日5回投与し、脾細胞中NK活性並びにasialo GM1^+細胞の動態について検討した。
(成績)NK活性においては、対照群43.6±4.9%、1/200量投与群26.4±11.3%、1/100量投与群21.3±12.1%であり有意な低下を認めた。Asialo GM1^+細胞においては、対照群26.8±3.9%、1/200量投与群24.5±0.8%、1/100量投与群22.1±2.2%で対照群と比較して1/100量投与群で有意な低下を認めた。Be投与におけるNK活性の低下には、NK細胞数の減少が推測される。
3. ベリリウム投与モルモットにおけるBeの感作能
BeSO_4+Freund′complete adjuvant(FCA)投与群、BeSO_4+Freund′incomplete adjuvant(FIA)投与群、BeSo_4投与群の3群に分けて、Be-LTTを用いてBeによる感作能の違いについて検討した。
(成績)Be-LTT値はBeSO_4+FCA投与群では236±151%、BeSO_4+FIA投与群では173±76%、BeSO_4投与群では121±44%であり、BeSO_4+FCA投与群が最も強い感作能を示した。

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公開日: 1999-12-08  

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